ド派手な一発で成長の証しを見せつけた。ソフトバンクの近藤健介外野手(29)が29日の楽天戦(ペイペイ)で0―2の8回に逆転の11号3ランを放ち、一振りで試合を決めた。
無死一、二塁の好機でフォークを一閃。打った瞬間、確信したかのようにバットを放り投げた。推定飛距離135メートルの特大アーチを右翼席に放り込み「自分のバッティングをしようと集中しました。完璧に仕留めることができました」と自画自賛した。
FA移籍1年目の今季は、モデルチェンジに成功してアーチ量産している。「いいポイントで捉えるところと、打球スピード、打球の角度。打球スピードですね。そこを意識して練習からやってます」。球界屈指の安打製造機が67試合目にして早くも日本ハム時代の2021年に記録したシーズン自己最多の本塁打数に並んだ。
特別チームアドバイザーとして練習中のグラウンドに立つ王貞治球団会長(83)も飽くなき向上心には目を細めている。かねて鷹ナインに向けて「どこまで行けるか分からないけど、せっかくプロ野球に入ってきたんだから、どこまで上り詰められるかということにチャレンジしてほしい」と思いを口にしてきた。
複数の日本代表経験を刺激に長打力アップに取り組んできたという近藤についても「打球が飛ぶようになっているよね。吉田(正尚=レッドソックス)とかにしても同じような体格でも飛ばすから、自分もという思いもあったんじゃないか。やっぱりこの世界はチャレンジして変わっていかないとね。同じままでは落ちちゃうだけだから」と頼もしく見ている。
完走すれば自身初となる全試合出場も継続中。V奪回のキーマンとして新天地で快進撃を続けている。












