阪神・前川右京外野手が27日の中日戦(甲子園)に「3番・右翼」として先発出場し4打数3安打1打点1死球。高卒2年目、弱冠20歳の若虎がプロ初の猛打賞をマークし、チームの連敗を5で食い止める11―3の大勝劇に大きく貢献した。

 試合後のお立ち台もこの夜が初体験。「緊張は? ちょっとしましたが素直にうれしかったです」とはにかんだ背番号58の打撃センスを岡田監督もベタ褒め。「3番に入れて打点もとれるし、つなぎもできる。最大の魅力はバットを振れる、スイングできるということ。変化球でもセンターオーバーまで飛ばせる。スイングが力強い。どっしりと構えている」と先頭打者として打席にはいった5回第3打席の中越え三塁打を例に挙げ、称賛した。

 相手先発が右投手の試合のみ、ここまではスタメン起用されてきた左打者の前川だが、続く第4打席では中日の4番手左腕・福からも中前打をマーク。指揮官は「あさって(第3戦)のために練習させておこうかなあと思ったらヒット打ってくれた。追い込まれてから右手一本で。ああいうのをしぶとく打てれば右左関係なしに使える」と語りニヤリと笑う。

 29日のカード第3戦では、中日の左腕・松葉が先発予定。岡田監督はこの一戦で、今季初めて相手左腕先発試合での前川スタメン起用を事実上明言した格好だ。若武者の打率は3割4厘にまで上昇。レギュラー定着への階段をこの日もまた確実に一歩登った。