ソフトバンク・孫正義オーナー(65)が26日、御前試合となった楽天戦(東京ドーム)でサプライズで始球式に登場した。この日は球団恒例イベント「鷹の祭典」の今季初戦。鷹の総帥は気合十分にマウンドに上がり、大観衆のどよめきを誘った。

足を高くあげる孫正義オーナーの投球フォーム
足を高くあげる孫正義オーナーの投球フォーム

 おもむろに上着を脱ぐと、自身の「ゴルフの生涯ベストスコア」にあやかった背番号68のユニホーム姿を披露。セットポジションから山なりに投じられたボールは、ベース板の前でワンバウンドして甲斐拓也捕手(30)のミットに収まった。初挑戦となった始球式を終えると「格別で幸せでした。みなさんの視線を浴びて緊張しましたが、すばらしい気持ちでした」と感慨に浸りつつ、負けず嫌いなオーナーらしく「ワンバウンドでしたので、自分としては悔しいです」と苦笑いを浮かべた。

 チームはオーナーの御前試合に合わせるかのように、先週末に首位に返り咲いて年に一度限りの東京での主催試合にやってきた。最後に前半戦の戦いぶりを「途中でハラハラするような時期もありましたけど、みなさん頑張って1位まできましたので、このままドンドンぶっちぎって優勝してほしいと思います」と満面の笑みで評価しつつ、改めての〝独走V指令〟で猛ハッパをかけた。