交流戦を11勝7敗の貯金4で終え、リーグ戦再開に弾みをつけたソフトバンク。安定した戦いを支えたのが、一時離脱から復帰した今宮健太内野手(31)だった。
NPBを代表する遊撃手として守備での貢献は言わずもがなだが、攻撃面で数字以上の存在感を放った。6日のDeNA戦から一軍に戻ると、交流戦12試合で44打数15安打の打率3割4分1厘、2本塁打、8打点をマーク。中村晃、近藤、柳田、栗原ら左打者が多いチームにあって、2番打者として攻撃に厚みと確実性をもたらした。
「僕が前半戦まともに仕事ができなかった分、中軸を打つ人たちに負担をかけた。その逆の立場になれるようにやっていけたら理想」。体調不良で離脱した間、思い描いていた青写真を結果で示した。今季初安打が開幕5戦目で、序盤戦は打率2割台前半を行ったり来たりとエンジンがかからなかった。そこから一気に2割7分4厘まで浮上。「3割打者」がすでに1人しかいないパ・リーグにあってリーグ6位、右打者では2番目だ。
本人の中には確かな手応えがある。「コンパクトな振りを意識づけしなくても体に染みついてきた。対投手に集中して入り込んでいけている」。昨季はリーグ4位の打率2割9分6厘。「ホームランは毒まんじゅう」と言い聞かせずとも、バットを強引に振り上げることはもうない。「ホームラン打ったら、また打ってやろうくらいです」と心配は無用だ。さらにこうも付け加える。
「一死一塁の場面とかで、コンちゃん(3番・近藤)が調子いいんで『三振した方がいいんじゃないか』って思い始めてからよくなった。当てにいって併殺より、思いきり打って三振した方がいいと割り切れるようになった」。野手の正面を突いていた打球がヒットゾーンに飛び始める好循環を実感している。
三振した方がいい――。打撃スタイルの確立が精神的な余裕を生み出し、相手に脅威を与える存在となっている。












