鷹の指揮官が改めて対抗心をむき出しにした。ソフトバンクは交流戦を11勝7敗の貯金4で終え、23日から再開するリーグ戦に弾みをつけた。
4日間のブレークを挟み、いい流れで因縁の相手・オリックスを本拠地に迎える。交流戦でチームは落ち着きを取り戻したが、藤本博史監督(59)は気を引き締める。「去年負け越しているので何とか勝ち越したい。オリックスが一番倒さないといけない。2連覇している相手だから、そこを倒さないといけない」。交流戦明け最初のカードが、1ゲーム差で追うオリックスとの首位攻防。藤本ホークスが覇権奪回に心血を注ぐ意義を再確認する上で、もってこいの相手と言える。
歓喜のゴールテープを切るまでは、まさに臥薪嘗胆の日々だ。昨季はマジック1にたどり着きながら、リーグ最終戦でロッテに敗れ、オリックスと同勝率ながら直接対決の差でV逸した。後に「10月2日、一生忘れん。野球人生で初めて目から変な汁が出た」とも回顧した藤本監督。今季は〝1試合もムダにしない〟という闘争心を前面にタクトを振っている。
昨季10勝15敗と大きく負け越したオリックスとの今季戦績は、ここまで4勝4敗1分けの五分。相手のチーム打率2割5分5厘、53本塁打はともにリーグトップで、チーム防御率2・96は同2位と投打でソフトバンクを上回っている。それだけに藤本監督は「オリックスも状態悪くないから、何とか勝ち越せるように頑張ります」と冷静な目で警戒感を強める。
勢いでは負けていない。15日のヤクルト戦で再逆転後に延長戦を制し、17日の阪神戦では4点差をひっくり返した。4点差以上の逆転勝ちは球団では3年ぶりだった。安定感を欠いていた主軸の近藤が交流戦で打率4割超え、5本塁打と完全復調。先発ローテの大関、藤井の離脱で訪れた危機は、有原とスチュワートが見事にカバーした。
迎え撃つ準備は整っている。改めて公に闘志をむき出しにするのも藤本流のスイッチ。その言動には確かな手応えがある。












