全日本プロレスの〝大型ルーキー〟安齊勇馬(24)が、デビュー9か月で初挑戦した3冠ヘビー級王座戦で、確かな爪痕を残した。

 17日の大田区大会では王者の新日本プロレス・永田裕志(55)に挑戦。昨年9月18日のデビュー戦(日本武道館)で胸を借り、年末の「世界最強タッグ決定リーグ戦」でパートナーを務めてくれた〝師匠〟に真っ向から立ち向かった。

 会場が大「安齊コール」に包まれる中、フロントスープレックス、人間風車、ジャーマン、ジャンピングニー…持てる技をすべて投入したが、王者の壁は高かった。16分過ぎにはムーサルトプレスを初披露するも、寸前でかわされ、決定打とはならず。がむしゃらに狙った首固めでも3カウントを奪えず、岩石落とし固めに沈んだ。

試合後に握手はせず、一礼して引き上げた安齊(左)
試合後に握手はせず、一礼して引き上げた安齊(左)

「決して甘くはないと思っていたけど、壁を感じました。たくさんの人が応援してくれたのに、ベルトを取り戻せなくて申し訳ないです。でも、次また挑戦できる機会があったらもっともっと強くなって、その時は俺が必ずベルトを巻いてみせます」と唇をかみ締めた安齊。

 同王座の最年少戴冠記録、デビュー最短戴冠記録は打ち立てられなかったものの、大きな収穫を得た若武者の目は死んでいない。