聖地を土壇場で静まり返らせた。オリックスは15日の阪神戦(甲子園)で1―2で迎えた9回、打率リーグトップの4番・頓宮が虎の守護神・湯浅の高めに浮いたフォークを捉えると、打球は左翼席に飛び込む同点の5号ソロ。場内が異様な空気に包まれる中、今度は6番・杉本が真ん中のストレートを高々と左翼席中段まで運ぶ10号ソロで、逆転に成功した。聖地で初めてとなる「昇天ポーズ」がさく裂。7回まで伊藤将に4安打に抑えられた打線が最後に爆発し、3―2の逆転勝ち。関西ダービーを勝ち越しで締めくくった。

 5月26日以来の一発に、ラオウは「甲子園でずっと打ちたいと思っていたので、今日いい場面で打ててよかった。日本一、応援がすごい球場と思ってる。飲まれそうになる時があるんですけど、なかなかできない経験なので。今日は頓宮が打ってくれた勢いのまま打てました」と興奮を隠せず、同点弾の頓宮も「いい投手なんでファーストストライクから振って行こうと思っていた。あまり力を入れずに振れたのでよかったと思います」と笑顔を見せた。

 水本監督代行も「みんな頑張ってくれた。投手陣も2点に抑えたし、諦めずに集中し、ああいう形でホームランが出た。よかった、の一言です。頓宮もシーズンを通してこの調子を続けてほしい。杉本も打点がなかったのを悩んでいたと思うし、吹っ切れてくれたらいい。長打という魅力がある。その魅力を消さず、どんどんやっていこうというのは言っている。まだゲームが続く。結果が出たのはよかった」と選手を褒めた。