逆襲に向けて追い風に乗れるか。巨人は13日から本拠地・東京ドームで西武、楽天と交流戦最後の6連戦に臨む。チーム防御率は12球団ワースト3・93ながら、エース菅野の復帰勝利に加え、戦線離脱組の一軍復帰にも続々とメドが立つなど、底は脱した印象だ。そんな投手陣を支えているのが、新任の阿波野秀幸投手チーフコーチ(58)。苦しい台所事情をやり繰りしてきた同コーチには知られざる意外な一面があった――。

 巨人が勢いを取り戻しつつある。開幕前に右ヒジ違和感で離脱したエース菅野が11日のソフトバンク戦(ペイペイ)で5回2失点と粘り、今季初登板を白星で飾った。中継ぎ転向したビーディも同日に来日初ホールドをマーク。救援陣にも貴重なカードが加わった。

 メンデス、グリフィンといった負傷離脱組の助っ人も一軍復帰へ向けてメドが立つなど、投手陣は吉報続き。12日現在で貯金1、交流戦では首位タイとチームの状態も上がってきた。阿波野コーチも「顔ぶれがそろってくると安心感は出てきますね」と手応えを口にする。

 その阿波野コーチはチーフとして投手陣を取りまとめるだけでなく、普段のポーカーフェースぶりからは想像もつかない〝おちゃめ〟な一面で選手が仕事しやすい環境をつくっているという。当の阿波野コーチは「そういうのはあんまり本人に聞くものじゃない(笑い)。周りに聞いて集めるもので、聞いてみてください。何かしらの意味はあると思うので」と多くを語らなかったが、なるほど投手陣に取材を進めると意外な言動が明らかになった。

「確かに阿波野さんはイタズラ好き。ふとした時にちょろっと帽子を隠したりとか、子供みたいなかわいいイタズラが多いですよ(笑い)。意外と手数も多いし、シュールというか…。対戦カードによってソックスの色を変えたりとか、小ボケで和ませてくれています」(某投手)

 実際に阿波野コーチは阪神戦やソフトバンク戦ではオレンジと黄色のソックスを片足ずつはき、ツートンカラーで球団カラーを表現。改めて阿波野コーチに聞くと「ちょっとクスッと笑えるような部分っていうのは、試合に負けていようが、どういう時でも、どこかに必要かなと思うんです」と遊び心のワケを明かした。

 経験の浅い20代前半の若手も多い今年の巨人投手陣。必要以上の緊張感も生まれる中で、今後も〝小ボケ師〟の阿波野コーチがリラックス効果をもたらしていく。