〝マッチョマン〟の勢いが止まらない。レッドソックスの吉田正尚外野手(29)が6日(日本時間7日)の敵地ガーディアンズ戦に「2番・左翼」で先発出場し、今季24度目のマルチ安打と今季4度目の猛打賞をマークした。

 この日の相手先発は2020年サイヤング賞に輝いたビーバー。難敵の相手エース右腕に対し、初回一死の第1打席では1ストライクからの2球目、87・6マイル(約141キロ)の外角チェンジアップをとらえ、ライナー性の当たりを中前へ運んだ。2点を追う3回二死の第2打席でも2ボールからの3球目、外角高め91・8マイル(約147・7キロ)のフォーシームを弾き返して左前打を放つ。

 0―2のまま迎えた6回先頭の第3打席ではカウント1―1からの3球目、真ん中低め83・3マイル(約134キロ)のスライダーを右中間へ運ぶ二塁打を放ってチャンスメーク。その後、二死から6番ヘルナンデスが放った左翼への適時打で1点差に迫るチーム5点目のホームを踏んだ。

 試合は8回に打線が4点を奪って引っ繰り返し、その裏に2点を返されるも5―4で逆転勝利。5打数3安打1得点で勝利に貢献した吉田は試合後、自らの打撃について「ストライクゾーンに来たらどんどん振っていこうと思っていた。3割打つためには固め打ちは絶対に必要」と振り返った。

 これで打率は3割1分9厘と再び上昇。そんな絶好調モードの〝マッチョマン〟吉田について米ボストンの地元局「NESN」が興味深い記事を掲載している。同日配信の記事では米スポーツ専門局「ESPN」が今年の球宴ロースターを予想し、レッドソックスからはファン投票で選ばれるスタメンメンバーは誰もいないものの三塁手のラファエル・デバース(26)だけがリザーブ(控え)選手として選出されると推測したことに触れ「それは見た目ほど明確なものではなかったようだ。デバースはアメリカン・リーグの顔でありながら、新人外野手でありチームメイトのマサタカ・ヨシダにオールスターの座を強く意識させられたからだ」と指摘。

 ESPNはシミュレーションしたロースター予想の中で20人のポジションプレーヤーのうち、2枠が空き、レッドソックスの2選手(デバースと吉田)、レンジャーズの2選手(三塁手のジョシュ・ヤンと外野手のアドリス・ガルシア)に絞られると分析している。その上でBWAR(セイバーメトリクスによる打撃・守備・走塁の総合評価指数)の数値はユングとガルシアが1・9で並び、吉田が1・3、デバースは0・9となっているものの、最も悪い数値のデバースが選ばれると予想する理由についてESPNは「2枠のうち1人はボストンの選手を選ばなければならなかった。吉田よりもデバースのほうがスター性があり、打点もア・リーグ3位(6日時点では打点49で4位に後退)なので、ガルシアを選んだ」とも説明している。

 だが「NESN」は、この日の試合でア・リーグ2位の打率3割1分9厘にまで跳ね上がった吉田の球宴出場に関し「説得力があると言える」と批評して猛プッシュ。ファン投票で選ばれる両リーグのスタメン(投手を除く)は29日(同30日)、投手と控え野手も含めた全ロースターは7月2日(同7月3日)にそれぞれESPNから発表される。結果が待ち遠しい。