巨人が26日の阪神戦(甲子園)に1―2で惜敗した。そんな中、先発した横川凱(22)は6回3安打無失点、無四球6奪三振の好投で存在感を発揮した。オフにダイナミックなフォームに変更したことで急成長を遂げ、すでに3勝を挙げている高卒5年目左腕。2度の育成落ちも経験した苦労人の好調の要因はどこにあるのか。フォーム改造の「執刀医」である久保康生投手コーチ(65)が明かした。
7回に2番手・鈴木が救援失敗し勝ち星こそ逃げてしまったが、原監督は「ナイスピッチングでしたね。非常にいい投球をしてくれましたね」と絶賛し、横川自身も「真っすぐでしっかり押せたのでそこが一番良かったと思います」と手応えを口にした。
今季の覚醒の大きな要因は、オフに着手したフォームの〝魔改造〟だ。投球時に右手を高々と上げ、テークバックを大きくとって左腕を振り下ろすダイナミックな投球フォームに変更。直球の勢いを取り戻したことで、強気な投球スタイルが復活した。
昨年の秋季キャンプからコーチに就任し、マンツーマンで徹底指導を行ったのが、名伯楽として知られる久保コーチ。岩隈やメッセンジャーら数々の長身投手の育成実績を誇る「執刀医」は190センチ左腕・横川の大改造にも成功した形だが、ここまで快進撃のワケは「フォームの変化だけにあらず」だという。
「自分のやることに確信を持てたことでしょう。的確に低めを狙う、カウントを作る、そうすれば確率的に野球は投手が勝つようにできているんだから、と常々言ってきた。そういうのを自分のフォームと相手打者とで照らし合わせた時に、何か自分の中で(自信を)持てているんでしょうね」(久保コーチ)
徹底して「勝利のマインド」を叩き込まれた若き左腕が行きつく先は、エース級の投手への飛躍だ。
「まずはこの(実働)初年度を故障せず乗り切る。そうすれば未来的には非常に大きな柱の投手になり得る。大成長していきますよ」(同コーチ)
名医の太鼓判を自信に変え、苦労人がいよいよ本格化を迎えそうだ。













