最後の最後に勝ちが手からスルリとこぼれ落ちた。広島は13日の巨人戦(東京ドーム)に延長12回の末、4―5で逆転サヨナラ負け。先発・森下は6回2失点の粘投。攻撃陣も延長12回に2点を勝ち越すも、あと一歩及ばなかった。

 総力戦だった。1―2の9回一死三塁でベンチは4番・マクブルームに代打・松山を送り、ゴロで同点に追いついた。そして2―2の延長12回だ。松山の併殺崩れのゴロと西川の二塁打、デビッドソンの申告敬遠で満塁機を演出した。

 すると代打・磯村が押し出し死球で勝ち越し。なおも満塁で堂林の適時打でリードを2点に広げた。ただ、7番手・松本が踏ん張れなかった。2つの四球と安打で満塁とされると、大城の犠飛、秋広の適時打で同点に追いつかれた。

 その後、松本は何とか二死まで持ち込むも、ブリンソンに中越え適時打を浴びて逆転サヨナラ負け。この日、野手は全員が出場したが、ブルペンにはターリー、大道が残っていた。ただ、3試合連続での延長戦でもあった。

 新井監督は「ターリーも登板が多くなっている(16試合)ので。そこはこちらがちゃんと管理しないと。まだまだ試合は続くので」と説明。チームは広島サミットの影響でビジターで12試合を戦うが、指揮官は「全員で戦っている空気はすごくある」とナインに頼もしさを感じていた。