フィギュアスケートのアイスダンスで1日に現役引退を表明した〝かなだい〟こと村元哉中(30)、高橋大輔(37)組に対し、恩師がねぎらいの言葉を贈った。
2020年にカップルを結成した2人は、3季目の今季に全日本選手権で初優勝を果たすと、世界選手権では日本勢最高タイの11位に入った。さらなる活躍を期待する声もあったが、高橋の右ヒザは限界だった。「痛みが出たり、朝起きたら足が動かせないとかがあった」と明かし、村元とともに次なるステージに足を踏み入れる決断を下した。
2人を指導したマリーナ・ズエワコーチ(67)は、ロシアメディア「Match TV」の取材に応じ「大輔はシーズンが終わるたびに『このままでいいのか、続けるべきなのか』と考えていた。今季は古傷の影響でヒザに大きな負担がかかっていた。レベルアップして結果を出すには、足首をしっかり鍛えることが必要だが、ヒザに大きな負担がかかる」と理解を示した。
その上で「競技人生のポイントは、結果を出すことです。美しいプログラムをつくり、観客を喜ばせるのも良いことだが、アスリートは常に賞金をかけて戦っているという感覚を持たなければならない。大輔はスケートならできたが、コーナリングの技術を高めるための練習量には耐えられないと悟った。だから、残念ながらここには純粋な論理があるのです」と2人の考えを尊重した。
2人の競技人生は3季で幕を閉じた。しかし、ともにシングルから転向しながらも、世界の舞台で戦えることを証明した価値は大きい。ズエワコーチは「哉中や大輔は成熟した年齢でアイスダンスに転向しても、きちんと競技ができることを示した。結成3季目で世界選手権のフリーダンスで10位に入ったのは、アイスダンスのような保守的なスポーツでは、非常にすばらしい結果だ」と褒めたたえた。
最後には「数年後のメダル獲得に向け、心強い限りだった。ただし、哉中や大輔が十分に練習できることが条件だったが…」とコメント。名伯楽も実力に太鼓判を押す名カップルは、惜しまれつつも別れを告げた。












