西武のドラフト6位新人・児玉亮涼内野手(24)が試練の時を迎えている。

 主将で正遊撃手の源田壮亮内野手(30)が3月のWBCで右手小指を骨折し、出遅れたことで巡ってきた開幕一軍のチャンス。ここまで児玉は14試合、遊撃で先発出場を続けている。

 源田が言う「ザ・社会人上がりという堅実な守備」だけでなく、打撃でも9日のソフトバンク戦(鹿児島)、11日のロッテ戦(ベルーナ)で2戦連続の1試合3安打をマークするなど、主に9番で〝つなぎ役〟として存在感を発揮してきた。

 しかし、一時は3割4分6厘あった打率が直近5試合連続無安打で2割3分4厘まで急降下。二軍で順調に復帰へのステップを踏む源田の状況を考慮すると、ここからゴールデンウイークにかけての約2週間が児玉にとっては正念場だ。

 源田が復帰すれば児玉は自動的に遊撃のポジションからはじき出される。二塁にも打撃好調の外崎がおり、そうなればゴールデングラブ二遊間のバックアップ要員とならざるを得ない。場合によっては三塁または外野への緊急コンバートも考えられるが、それでも新外国人のマキノンやペイトンに〝打ち勝つ〟という高いハードルとなる。

 近年の西武で、この緊急コンバートが実行に移されたのは2011年の浅村栄斗内野手(32=現楽天)、15年の森友哉捕手(27=現オリックス)、17年の外崎修汰内野手(30)の3例だけ。いずれも本職ポジションには正規のレギュラーがいて、眠らせておくにはもったいない打力を生かすために、首脳陣が苦肉の策として起用の幅を広げたコンバートだった。

「まずは源田さんが帰ってくるまでの試合で絶対に負けたくない。源田さんがいないとダメだなと言われるのは嫌なので、勝つために何ができるのかを考えて今はプレーしている」(児玉)

 源田復帰後も一軍で生き残っていくために、どうアピールしていくのか注目だ。