「長らくお待たせしました」。西武・隅田知一郎投手(23)が19日のソフトバンク戦(ベルーナ)で6回98球、5安打1失点の粘投で今季初勝利を挙げた。昨年3月26日のデビュー戦(対オリックス)以来、389日ぶりの白星で球団ワーストとなる自身の連敗を12で止めた。チームは4連勝で貯金4とし、両リーグ通じて10勝1番乗りだ。

 1年目の昨季はプロ初勝利後に10連敗。今季も2連敗スタートの隅田は約13か月ぶりのお立ち台で、隅田は「どうにかしたいという気持ちは常に持っていました。初勝利の時と同じぐらいうれしいです。昨年から我慢して使っていただいて貴重な経験ができている。すごくいい糧になっていると思います」と長かったトンネルを振り返った。

 松井監督も「しっかりゾーンで勝負できていたと思うし、真っすぐだけでなくカーブ、チェンジアップを混ぜながら打者に向かっていた。隅田本人にとっても大きい1勝になったと思う」と絶賛した。

 隅田の好投を引き出したのは今季初めてバッテリーを組んだ柘植世那捕手(25)で「今日はカーブ、チェンジアップ、カットがよかった。それを隅田がいい感じで投げてくれた」と振り返った。

 前回までの2試合の投球を見ていて「ボール自体はいいのに、変にカウントを悪くしてストライクを取りに行って打たれていた」と分析。隅田が「考え過ぎるタイプ」であることも考慮し「何も考えずどんどん来いと。考えさせ過ぎず、自分のいいボールをいいフォームで投げることだけに集中させた」ことが奏功したという。

 16日の日本ハム戦では同じく2連敗中だったエンスを6回無安打無失点に導き、白星をつけた。柘植が献身的なリードでチームの快進撃を支えている。