また今季も同じパターンの繰り返しになってしまうのか。エンゼルスが9日(日本時間10日)の本拠地ブルージェイズ戦で延長10回の末、11―12と競り負けた。

 3回に大谷翔平投手(28)の今季3号2ランが飛び出すなど5回までは6―0と大勝モードだった。ところが6回に入ると先発のデトマーズがチャプマンに満塁弾を浴びるなど大崩れし、さらに2番手のワンツも自身の失策から相手の好機を簡単に広げてしまい、あっという間に6―6。7回もテペラ、ループの継投が機能せず4失点と突き放されたが、ここからエンゼルス打線が8、9回に計4点を返して奇跡的に追いつく。

 だが今度は無死二塁からスタートの延長タイブレークとなった10回にストッパー候補・エステベスがいきなり2本の長短打を連続で浴びて2点を勝ち越され、10―12。10回裏に攻撃陣が二死満塁と逆転サヨナラのチャンスを作るもトラウトの押し出し四球で1点を返すのが精いっぱいで、最後は大谷が二ゴロに倒れて1点差に泣かされた。

 これで公式戦9戦中で早くも3試合が終盤の逆転負けとなっており、リリーフ陣がリードを守り切れなかったことに起因している。ここまで5勝4敗でア・リーグ西地区首位を堅持しているとはいえ昨季同様、脆弱な感が否めないブルペンはやはり気がかりだ。

 MLB公式サイトでエンゼルス番を務めるレット・ボリンジャー記者も「ブルージェイズに大敗したヘイローズ(エンゼルス)のブルペンをどう見るか?」と題した記事を同サイトで掲載。「162試合あるシーズンのうち、まだ9試合しか消化していないが、エンゼルスにとってブルペンは序盤からちょっとした問題であった」と書き出し、チームにとって懸案事項とされているリリーフ陣の穴が今季も改善されてない可能性を危惧している。

 同サイトによれば、試合後にネビン監督は「攻撃陣がやっていることは本当に素晴らしい」としながらも「(このブルージェイズ3連戦の)シリーズを通して言ってきたように、相手のラインアップは本当に、本当にいいんだ。6回に一気に崩れてしまい、7回には多くのアウトを取ることができなかった」とコメントしたという。

 だが指揮官は「チーム防御率が4・45にまで悪化した要因を招いているリリーフ陣の弱さを心配しているか」と問われると、これを一蹴。最後に「この試合の敗因はいろいろある」と語った上で、この日の乱打戦に関して「私はこういう戦いは好きだ。あのようなプレーとともにこれから良い事を重ねていけば、我々はとんでもない数の試合に勝つことができる」との言葉で前向きに締めた様子をリポートしている。

 大谷が活躍しても、ブルペンの〝投壊〟でチームは勝てない「なおエ」は相変わらずなのだろうか。それともネビン監督の強弁のほうが正しいのか。MLB公式サイトを含め米メディアやファンは、その行方を注視している。