不振組の復調へ指揮官が精力的に動いた。2カード連続の勝ち越しで5勝1敗と好発進を切ったソフトバンクの藤本博史監督が7日、宮崎の室内練習場で行われたピックアップ練習に参加し、ここまで結果が出ていない正木智也外野手(23)、上林誠知外野手(27)に熱い直接指導を行った。

 自ら汗を流しながらティーを上げ、身振り手振りを交えてアドバイスを送った。打撃コーチ時代は寄り添う指導で知られ、若手時代の柳田を育て、上林の4年目のブレークを支えたことで知られる。

 選手を乗せる軽妙なトークも武器だ。特に5番で開幕スタメンをつかみながら、力が入ってしまい9打数ノーヒットと苦しんでいる正木には「もっと気楽に。まだ9打数ノーヒットやで。10打数10安打で5割やで」などと明るい声も上げて〝藤本節〟で盛り立てた。

 V奪回はもちろん、黄金時代の再建も託されている。世代交代もチームのテーマとして意識している。その中で「ただ、うちは一気に世代交代というチームではない。勝ちながらと考えたら、1人、2人、入ってくることしかできないと思う。正木は近い選手の一人」と口にしている。

 オリックス戦の2戦目と3戦目は欠場となったが、8日の西武戦(宮崎)から再度スタメン起用する方針。「(2013年の)柳田の出だしだって、当時の秋山監督がレギュラーで開幕から使うと言ったけど7試合目に外されてね。そのあと1本をきっかけにガンと上がっていったからね。悪すぎたから休憩させたが、きっかけ一つで上がる可能性はある」と期待を込めた。

 当の正木も「キャンプから期待されているのは感じてますし、それに応えないといけないとずっと思っている。何とか結果を出して恩返しをしたい」。大阪→宮崎の移動日に行われた指揮官の指導に応えたいところだ。