見事な〝恩返し弾〟だった。西武からFA加入のオリックス・森友哉捕手(27)が31日の西武との開幕戦(ベルーナ)で、古巣相手に1―2の9回二死走者なしから起死回生の同点ソロを右中間席に放り込み、3―2の逆転勝利に貢献した。
2回の第1打席だけでなく、試合後のヒーローインタビューでも左翼席のレオ党から大ブーイングを浴びせられた。それでも森は「不安と楽しみと両方の思いで今日は臨みました」と心境を吐露した上で「積極的にタイミングが合えば全部行こうと思っていた。いいスイングができました。開幕戦、どうなるかと思っていましたが、勝って明日以降もいい流れで試合ができればいいと思います」と淡々と話した。
古巣ファンの反応には「それだけ応援してもらっていたということなんで、ブーイングどうこうというのは正直ない」と理解を示している。2019年には、今回の自分と同様に楽天へFA移籍した大阪桐蔭の先輩でもある浅村が、移籍初年度に古巣本拠地で激しいブーイングを浴びながらプレーする姿を何度も目にした。
森は「西武球団含め、関係者、ファンの方にはすごく恩がある」と在籍した9年間の感謝を語ることも忘れなかった。試合前にはオリックスの練習着で松井監督や平石ヘッドら首脳陣、渡辺GM、山川らナインへのあいさつも怠らなかった。
しっかりと〝仁義をきった〟森は「去年までやっていた西武ドームでしっかり勝つことができたのはよかった。開幕はすごくいいスタートが切れた。チームは3連覇に向かっているので、継続してここからの試合も頑張っていきたい」と意気込んだ。
初勝利にあと一死まで迫りながら手痛い恩返し弾を食らった西武・松井監督も「あのボールを一発で仕留めるというのはね…。本当に敵ながら素晴らしいバッティングだと思う」と〝昨日までの友〟をたたえるしかなかった。












