WWEの〝暗黒の逸女〟イヨ・スカイ(紫雷イオ)が、プロレスの祭典「レッスルマニア39」(4月1、2日、カリフォルニア州イングルウッド)に向けて前哨戦に出撃した。

 初出場の祭典ではベイリー、ダコタ・カイとの「ダメージCTRL」で、イヨ&ダコタからWWE女子タッグ王座を奪ったベッキー・リンチ&リタに、トリッシュ・ストラタスを加えたレジェンドトリオと6人タッグ戦で激突する。今週のロウ(アリゾナ州フェニックス)ではレジェンドの3人が祭典のホスト役、ミズのトークコーナーに出演した。

 だが途中でベイリー、イヨ、ダコタの悪のユニットが登場。ベイリーは祭典での勝利を宣言すると、ベッキーは「NXTで最も偉大な女子王者だったイヨをアンタは獲ったが、彼女は何をしているんだ? 何もしてないじゃないか」とベイリーを批判。レッスルマニアで悪のユニットとの抗争終結を予告し、イヨとのシングル戦に突入した。

 イヨにはベイリー、ダコタが、ベッキーにはリタとトリッシュがセコンドに就き、祭典の前哨戦となった一騎打ち。まずはベッキーがエクスプロイダー2連発で先制したが、ベイリーとダコタが巧みに介入し、逸女が反撃開始だ。コーナーで強烈なダブルニー、ドロップキックをくらわせた。

「おい、チャンピオン! どうした!」と日本語で挑発した上で、エルボー連打から掌底アッパーを放った。ベッキーも負けじとスライディングキックから逆DDTでイヨを追い込んだが、逸女はマンハンドルスラムを切り返してダブルフットスタンプ。さらにド迫力のスワンダイブ式ミサイルキックを打ち込んだ。

 ベッキーの雪崩式ブレーンバスターもしのいだイヨは、ジャーマン2連発。ベッキーがコーナーに上がると、ロープ上からドロップキックを発射する離れ業も披露した。続けて、得意のムーンサルトアタックを決め、3カウント寸前まで追い詰めた。観衆からは「これぞ名勝負!」のチャントが上がる大熱戦となった。

 勝利が見えたイヨだったが、トドメのムーンサルトプレスをかわされて自爆。丸め込み合戦から必殺のマンハンドルスラムで叩きつけられ、3カウントを奪われた。

 初出場の祭典へ弾みの勝利とはならなかったが、WWE女子で最高峰王座獲得6度のスーパースターをあと一歩まで追い詰めた。28日(日本時間29日)には米アナハイムで、野球のWBCで大活躍した大谷翔平投手(エンゼルス)と初対面を果たし、刺激を得た。レッスルマニアでも〝ジーニアス・オブ・スカイ〟の華麗な空中殺法が、大観衆の目をくぎ付けにしそうだ。