第5回WBCにキューバ代表として出場していた、中日のジャリエル・ロドリゲス投手(26)が亡命したという。

 全米野球記者協会所属のフランシス・ロメロ記者が自身が運営するニュースサイトで「キューバ人投手ジャリエル・ロドリゲスが中日ドラゴンズとの契約を破棄し、近い将来にMLB組織との契約を模索する予定である」と報じたもの。

 昨季のロドリゲスは中日のセットアッパーとして56試合に登板し、6勝2敗、防御率1・15。39ホールドで最優秀中継ぎ投手に輝くなど、守護神のマルティネスとともに中日投手陣の終盤を支えていた。

 本紙評論家の得津高宏氏は「さあ、これからというシーズン直前に亡命されたら、立浪監督もたまったもんじゃないでしょう。今季も『勝利の方程式』として計算していたはず。これまで中日はキューバといいお付き合いをしてきただけに、他の選手たちへの影響などが出ないかどうかが心配です。こういうリスクがあるとなると、今後、WBCにキューバ選手の出場を認めるのが難しくなるのでは。せっかく盛り上がったきたWBCという大会自体にも、水を差したように感じます」と残念そうに話した。