投げて打ってエースが大仕事だ。第95回記念高校野球大会は第8日の27日、2年連続で6度目出場の山梨学院が初出場の光(山口)を7―1で下し、春夏通じて初のベスト8に進出した

山梨学院の先発・林謙吾
山梨学院の先発・林謙吾

 2試合連続で完投していたエース・林謙吾(3年)が8回途中まで5安打1失点と好投。初回から三者連続三振と抜群の立ち上がりを見せると、計9三振を奪った。2回に先頭から連打で無死一、三塁のピンチを招くと、投ゴロの間に先制点こそ献上したが、それ以降の失点は許さなかった。

 試合後、林は「コースにしっかり投げることができた。低めへの強いボールを意識して、冬の練習に取り組んできた。3試合のなかで一番良かった」と自身も納得の投球だった。

6回裏、スクイズを決めた佐仲大輝を笑顔で迎える山梨学院ナイン
6回裏、スクイズを決めた佐仲大輝を笑顔で迎える山梨学院ナイン

 自らバットでも貢献した。1―1の5回一死三塁で右前適時打を放ち、勝ち越しに成功。「チャンスの場面で回ってきたので、そこは思い切ってと振り切ろうと思った。自分が投手として楽に投げられるように絶対に1本打ってやるという気持ちだった。自分が活躍して勝てて良かった」と笑顔で振り返った。

 清峰(長崎)を率いて2009年にセンバツ優勝経験もある吉田洸二監督だが、山梨学院監督就任11年目で初の8強に進出。「結果的に勝ちはしたが、本当に久しぶりに甲子園を楽しめたという試合。精神的に何とかしないといけないという思いで選手も指導者もずっとやっていたが、今日は初めて思い切ってやろうということでやらせてもらった。私自身も県立高校のときにやっていたなと昔を思い出したような気持ちでした」と安堵の表情を浮かべた。

 山梨学院は29日に第10日第1試合の準々決勝で作新学院(栃木)と対戦する。