ドジャース・大谷翔平投手(31)は悲願のサイ・ヤング賞初受賞に向け、快調に腕を振っている。投手としてここまで投手としては3試合に先発して2勝0敗、防御率0・50の好成績をマーク。ライバルは2年連続の戴冠を目指すパイレーツのポール・スキーンズ投手(23)や同僚の山本由伸投手(27)らが挙げられるが、ここに来て意外な剛腕が台頭している。パドレスの絶対守護神、メイソン・ミラー投手(27)だ。
昨季途中にアスレチックスからトレードでパドレス入りし、WBCでは米国代表のクローザーを務めた最速168キロ右腕。今季は6試合に登板して1勝0敗6セーブ、防御率0・00をマーク。計9回1/3を投げて被安打と四球はともに一つで、22奪三振で三振率は驚異の22・18パーセントと異次元の快投を続けている。
米メディア「ヘビー」は「パドレスは現在、メジャーリーグで最も圧倒的な投手を擁しているかもしれない。問題は圧倒的な投球だけでは、世間の注目がすでに別の選手に集まっている状況では、サイ・ヤング賞を獲得するには十分ではないということだ。その注目は大谷翔平に集まっているが、メイソン・ミラーが賞の常識を覆す」と、大谷が中心の賞レースに異変が生じていることを伝えた。
日本の沢村賞と違い、サイ・ヤング賞はリリーフ投手にも受賞資格はある。ただ、救援陣は2003年のエリック・ガリエ(ドジャース)を最後に受賞者が出ていない。同メディアは「サイ・ヤング賞はほぼ完璧なシーズンを送ったまれな例外を除いて、事実上先発投手の賞となっている。つまり、ミラーは他の投手と競っているだけではない。投票者の考え方の枠組みと戦っているのだ」とリリーフ投手の受賞には障害があると指摘しつつ「2026年前半の時点で、メイソン・ミラーが野球界で最も圧倒的な投手であることに異論を唱える余地はない。その数字は単にエリート級というレベルではない。常識を覆すものだ」と資格は十分あるとした。
「これは大谷を否定するものではない。賞の選考方法の実態を反映しているのだ。ミラーが受賞を果たしたいのなら、ただ素晴らしいだけでは不十分だ。投票者が何十年にもわたる慣例を覆さざるを得ないほど、圧倒的な存在感を示す必要がある」と同メディア。ミラーの快進撃が続けば大きな論議を呼びそうだ。












