エンゼルスの大谷翔平投手(28)は26日(日本時間27日)に敵地ドジャー・スタジアムでのドジャースとのオープン戦に「3番・DH」で先発出場し、2打席目に右前打を放ち、3打数1安打だった。9回に代打を送られた。チームは0―3で敗れた。

 第5回WBC終了後、初のオープン戦出場は緊張感が漂った。相手先発は左腕カーショー。初回二死無走者は直球を空振り、直球をファウル、スライダーを見送りボール、カーブを見送りボールでカウント2―2の5球目、真ん中高めのスライダーにバットは空を切った。

 2打席目は2点を追う4回二死無走者。初球のほぼ真ん中のスライダーをフルスイング。104・9マイル(約168キロ)の痛烈なゴロで一、二塁間を破った。守備シフトが認められた昨季なら内野手の正面だったかもしれない。これで2月のオープン戦2試合、強化試合2試合、WBC7試合と合わせて〝12試合連続〟安打。今季は出場した全試合で安打をマーク、バットは好調だ。

 6回二死無走者はカウント1―1から真ん中低めのスライダーを豪快にすくい上げた。角度38度、打球速度109・9マイル(約177マイル)で高々と夜空に打ち上げたが、一伸び足らず右翼手のグラブに納まった。飛距離351フィート(約107メートル)の大飛球だった。

 大谷とカーショーの対決が緊迫したのは当然だ。大谷は昨年7月15日の対戦で3打数無安打で2三振、オールスター戦では初回先頭で初球を中前に運び、球宴初安打とするも、直後にけん制死。14年ぶりの珍事だった。

 一方、カーショーは過去の負傷歴が原因で保険会社の審査に通らず、WBCの米国代表を辞退。メンバーに残っていれば世界の野球ファンに感動を与えた決勝で対戦が実現していたかもしれない。それだけにオープン戦とはいえ、真剣勝負。MVPの大谷に打たせるわけにはいかない。3打席とも最後のボールはスライダー、大谷がトラウトを空振り三振に仕留めたボールだ。カーショーの意地だろう。

 30日(同31日)の敵地アスレチックス戦では2年連続で開幕投手を務め、4月1日(同2日)はメジャー初登板する同学年の藤浪晋太郎投手(28)との対決が決まった。「SHO―TIME」が今季もメジャーを盛り上げる。