女子プロレス「スターダム」の月山和香(31)が、悲願の初勝利を挙げた。

 2021年9月のスターダム参戦からいまだ自力勝利がない月山は、昨年12月の後楽園大会で所属する「コズミックエンジェルズ(CA)」のリーダー・中野たむから3月までに勝ち星を挙げられなければ、ユニットを追放すると宣告された。だが、年が明けても結果を残せない日が続き、リミットとなる25日の「NEW BLOOD」(横浜武道館)では中野たむと組み、七海里(高橋奈七永&KAIRI)と激突した。

 月山は7日に行われた会見でスターダム退団もかけて臨むことを決め、試合に向けて約1か月欠場した。この日は久しぶりのリングに緊張した面持ちで入場し、先発でKAIRIに正面からぶつかっていった。

 中野と好連係を繰り出し健闘したが、高橋に強烈な張り手の応酬を受け一気に劣勢に。それでも会場に集まった観客の声援に応えるようにエルボーで反撃した。さらに中野と同時にプランチャを浴びせ、雄たけびをあげながら極楽ドンを決めると流れをつかんだ。

 しかし七海里の連係に翻弄され、高橋にバックドロップで沈められピンチを迎えた。それでもすぐに立ち上がり、月山は高橋に、中野はKAIRIに同時でタイガースープレックスホールドをさく裂。高橋を追い込んだ月山が、勢いをつけて丸め込み3カウントを奪った。

大先輩の高橋奈七永(下)を丸め込んだ月山
大先輩の高橋奈七永(下)を丸め込んだ月山


 
 試合後、月山は「生きてて良かったです。私はデビューしてから2年7か月、勝ったことがなくて落ちこぼれとか、いろんなことを言われて」と語り「でも、今日奈七永さん、KAIRI、そしてたむさんと試合できた今日を一生忘れません。ありがとうございました」と安堵の表情を浮かべた。

 すると高橋から「月山ふざけんじゃねえよ。私に勝ったんだから泣いてんじゃねえよ! 笑えよ! なんだよその顔は!」と激怒されたが、「笑ってしっかり女子プロレスを背負って行けよ。お前のまっすぐさにやられたよ。今日からライバルな」と期待を寄せられた。

 笑顔を見せた月山は「たむさん、私はコズミックエンジェルズに残ってもいいですか?」と涙を流すと中野から抱きしめられ「コズエンに入ってくれて、本当にありがとう」と熱い抱擁を交わした。感無量の月山は「勝ったので一言、言わせてください。私が真のNEW BLOODだ!」と絶叫し、大会を締めた。