元世界女王の復帰ロードとは――。女子テニス元世界ランキング1位の大坂なおみ(25)は今年1月に妊娠中であることを公表し、休養に入った。来年1月の全豪オープンでの復帰を表明している中、スポーツ動画配信「DAZN」解説者の佐藤武文氏が復活への展望を予測した。

「テニス界には出産を経験し、復帰する選手がたくさんいます。ベルギーの(キム)クライシュテルスは子供を産んだあとにグランドスラム(全米2勝、全豪1勝)を取っています。セリーナ(ウィリアムズ=米国)や(ビクトリア)アザレンカ(ベラルーシ)も出産後にトップに戻ってきています」とし、大坂も再び世界トップレベルに返り咲けるという。

 そんな中、復帰に向けて最大の問題となるのはフィジカル面だ。「女性は出産すると、体形が変わるもの。個人差はありますが、ホルモンバランスが崩れたり、骨盤の形も変わってくるので、体がひと回り大きくなる人もいます。そこにどう対応するのか。一番いい方法は、わかっているトレーナーと仕事することでしょう」とし、専任コーチと契約して再起を目指すべきと指摘する。

 佐藤氏は、大坂が復帰を公言している以上、出産前から、再スタートへの準備を進めており、なるべく体重を増やさない努力をしていると予測する。「そこはアスリートなので。しっかり目標を決めて調整していくのでしょう。来年の全豪に間に合う? 期限を決めた方がモチベーションになるし、イメージはできていると思う」という。

 また、約1年以上もコートから離れることになるため、フィジカル面とともにプレー感覚の低下も懸念されている。「(出産前との)ギャップを埋めるのが一番大変。自分がいい時のパフォーマンスに近づけようとするにも(体の変化から)ギャップがあり、それがフラストレーションになります。あるがままを受け入れてスタイルを変更するなど、柔軟性も必要になるかもしれません」と分析した。

 これまで大坂はパワータイプだったが、自身の肉体の変化に合わせて技巧派に転身する可能性もありえそうだ。その上で佐藤氏は「例えば、サーブは止まった状態から行うものなので、産後の影響を受けづらいとされます。ランニングショットはうまくいかないこともありそうですけど、サーブに関しては急に落ちることはないので」と復活へのポイントになるいう。

 さらに「復帰するにしても生まれた子供のケアをどうするのか。考えないといけません。そこも彼女のパフォーマンスに大きく影響するでしょうね。練習や試合の時など、信頼して任せられるスタッフがいるのか。そこは大きな問題で復帰への大前提になります。すでに人選はしていることでしょう」と語った。

 佐藤氏は「女子は群雄割拠です。逆に言えば、大坂さんが復帰してもすぐにトップに上がれるチャンスがあるということ。それにネームバリューがあるのでワイルドカードもらえて本戦から出場できるでしょう。ランキングもすぐにあがるのでは」と指摘。今度はママとして4大大会制覇と世界1位復帰を目指す。