WBCの舞台が、20歳の最年少侍を大きく成長させた。中日・高橋宏斗投手(20)が24日にバンテリンドームでWBC優勝の報告会見を行い「もっとレベルを上げて、先発として今度は(侍ジャパンに)選んでもらえるようにしたい」と新たな目標を口にした。

 アメリカとの決勝戦では5回に3番手として登板。トラウト、ゴールドシュミットから連続三振を奪って1回を無失点に抑えた高橋宏は、WBC期間中に大谷、ダルビッシュら超一流の先輩たちから大きな刺激を受けていた。

「食事の時に(大谷と)席がすごく近かったので、話す機会があったんですけど、配球のことや投手のいろいろなことを話しました。それを次の日からピッチングやキャッチボールで出していった。この先、何年もそれを意識してやっていくことになるんだろうなと思います」と投打の二刀流で侍ジャパンを引っ張った大谷から多くのことを学んだ。また、ダルビッシュについても「一球に対する意識の高さを感じた」という。

 WBC初出場で世界一メンバーとなった高橋宏だが、まだまだ満足はしていない。「今回、自分自身が大谷さん、ダルビッシュさんから感じたのは、意識の違い。実力が上がるのは練習をしないといけないんですけど、意識を変えるのは自分自身でできる。高い意識を常に持ってやりたいなと思います」と大谷、ダルビッシュから直接、薫陶を受けたことでさらにモチベーションが高まっている。

 高橋宏と同じように高卒3年目の2009年に侍ジャパンで世界一を経験した楽天・田中将はこの年、15勝(前年は9勝)を挙げ、大きく飛躍した。「決勝の1イニングしかアメリカでは投げてないですし、疲れは問題ない。ここに来ている以上はドラゴンズが日本一になるために貢献するだけ」という高橋宏が、中日V奪回のキーマンとなりそうだ。