あと一歩が届かなかった。DDTの〝大鵬3世〟こと納谷幸男(28)が、KO―D無差別級王座初戴冠のチャンスを逃した。
26周年記念大会(21日、後楽園ホール)で王者の火野裕士に挑戦。昨年は火野とタッグを結成し、ヘビー級のお手本ともいえる動きを実戦で教わった。さらに試合直前には秋山準から〝ジャンボ殺法〟を伝授され、万全な状態で王座戦に挑んだ。
序盤は火野のパワーファイトに押され、手も足も出ないような状態が続いたが、渾身のショルダータックルで意地を炸裂。カウンターでニーリフトを決めると、チンロックで火野の動きを止めることに成功した。
その後はエルボーやチョップを打ち合い一進一退の攻防を展開したが、強烈なラリアートでマットに沈められ、一気に流れを奪われてしまった。最後まで奮闘したものの、ファッキン・ボムで3カウントを献上した。
試合後、バックステージに現れた納谷は「今までずっとしょっぱいレスラーって言われ続けて…。今回火野さんと戦えてよかったです」と涙を流した。
昭和の大横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の長男という鳴り物入りで2017年9月、リアルジャパンマットでデビュー。201センチ、110キロの恵まれた体格から大きな期待をかけられたが、またも〝未完の大器〟返上とはならなかった。
「でも、この涙は悔しさなので。次、俺がタイトルマッチに挑戦する時は、絶対何が何でもベルトを取る。この悔しさをバネにもっともっと頑張ります」。決意を新たにした大鵬3世が、再びチャンスをつかんでみせる。












