第95回記念選抜高校野球大会は19日、甲子園で行われ、英明(香川)が3投手の継投で智弁和歌山に3―2で競り勝ち、5年ぶり3度目のセンバツ出場で初勝利をマークした。
春夏通算4度の優勝を誇る智弁和歌山に、英明ナインは気迫で負けなかった。1点差まで詰め寄られた8回一死二、三塁のピンチに捕手・中浦の返球が、マウンド上の2番手・寿賀の左ヒジを直撃するアクシデントに見舞われた。その場にうずくまった後、立ち上がって治療のため、いったんベンチに消えた。
それでも香川監督に寿賀は「行きたいです」と直訴し、再びマウンドに戻ると、直後に四球を与えて満塁としたが、後続を抑えて1点リードを守り切った。9回は3番手・百々が1安打無失点でゲームを締めた。
寿賀は「弱気になっていたらダメなので、とりあえず、この打者を抑えようと思って腕を振った。痛みは大丈夫です。自分たちの代でセンバツで勝利ができたのは非常にうれしい」と喜んだ。
香川監督は「前半からピンチばかりだったが、粘り強く守ったのが良かった。自分も守りに入っては駄目だと言い聞かせて、声を張り上げていつも通りにやろうと思った」と話したが、実は〝敵〟に塩を送ってもらっていた。
昨年、参加した2泊3日の甲子園塾では、特別講師だった智弁和歌山の中谷監督からレクチャーを受け「いろんな質問に答えてくれた。教えてもらったことを全部出そうと思って野球をやった。こういう結果になってうれしい。感謝の思いです」と頭を下げる。
智弁和歌山のアルプスから魔曲「ジョックロック」が響きわたったが、先発して6回1失点と好投を披露したエース・下村は「(演奏には)気づいていたが、楽しかった。自分の応援だと思って投げた」とニヤリ。その上で「強豪校を最少失点で抑えることができたのは自信になった」と胸を張った。
24日の3回戦に進出した英明は7日目第3試合で作新学院(栃木)と対戦する。













