【赤坂英一 赤ペン!!】大谷をはじめメジャーリーガーが注目を集めるWBCで、地味ながらも結果を出しているのがDeNAの牧だ。初戦の中国戦で侍ジャパン1号本塁打を放ち、チェコ共和国戦でも2発目をかっ飛ばした。
しかし、この牧、実は宮崎強化合宿に参加する前まで、DeNAの宜野湾キャンプで「太り過ぎだ」ともっぱら。公称93キロの体重が5キロも増えたそうで、「体がパンパン。しっかり絞らないとな」と田代巡回打撃コーチに苦言を呈されている。
もちろん、当の牧も、WBCのために過去2年より早めに調整しなければならないことは承知の上。宜野湾キャンプでは連日誰より遅くまで自ら練習に取り組み、夜6時半ごろまで打ち込んでいたこともあったという。
この背景には、就任3年目の今年、新たに複数年契約を結んだ三浦監督のキャンプ改革がある。昨年は首脳陣が選手を指名、連日夜6時ごろまで個別練習を課していた。が、今年は長時間練習を廃し、夕方4時ごろまでに終了。三浦監督以下、全コーチは4時半からミーティングに入るため選手を指導することも、話しかけることもできない。
今のDeNAにはいたずらに選手を追い込む猛練習は必要ではない。逆に「その時間を使って、選手自身が何が必要かを考え、実践してほしい」というのが、三浦監督の方針。そこで牧は、自ら体を絞り込む練習をしなければと考えたようだ。
投手陣にも、キャンプ改革の効果が表れていたのが、開幕投手を目指す石田のコメント。西武とのオープン戦(4日)に先発、4回5安打2失点の内容を振り返り、こう意図を説明している。
「ヒットも凡打もあったんですが、まずしっかりストライクゾーンに投げ込めることが一番大事。狙ってもそこに投げ込めないこともあったので、初球ボールになった2球目でのストライクの取り方は意識してできたし、どの球種でもカウントは取れていたから、その点はよかったと思います」
自分のスタイルについては「140キロ台後半でバンバン押すタイプではない。140キロ台前半でスピンを効かしてファウルを取っているときが状態がいい」と自己分析。何より、ゲームメークを第一に考えていることがきちんと伝わってきた。
今永がWBCで開幕に間に合わず、大貫も故障で離脱した中、この石田は開幕ローテに定着させたい存在。オープン戦は現在4連敗中だが、この先、番長流「考えさせるキャンプ」の成果が出てくるか、注目したい。













