侍ジャパンのダルビッシュ有投手(36=パドレス)が10日、宿敵・韓国相手にまさかの3回3安打3失点での降板を余儀なくされた。

 立ち上がりは万全だった。

 初回から最速154キロの直球と多彩な変化球を操り韓国打線を翻弄。2回まで1人の走者も許さない文字通り完璧な投球を披露した。

 だが状況が一変したのは、両軍無得点で迎えた3回。先頭の7番・カン・ペクホにこの日初安打となる左中間二塁打を許すと、続く8番ヤン・ウェジへの6球目だった。甘く入った135キロのスライダーを強振されると打球は高々と舞い上がり左翼席上段へ。痛恨の一発で韓国に2点を先制された。

 さらにダルビッシュは、ニ死から村上の悪送球と相手3番イ・ジョンフの右前適時打などで追加点を献上。結局3回3失点と不満の残る内容で4回からマウンドを2番手・今永に託した。

 ダルビッシュにとって今回の登板は不運も重なった。日米を股にかける右腕は、「メジャー組」の1人として先月17日から宮崎で行われた侍ジャパン強化合宿に初日から参加。だが大会規定で対外試合には登板できず、打者相手の投球は強化合宿中のライブBP(2度)と、今月2日の中日との合同練習でのシート打撃に限られた。この実戦不足が少なからず投球に影響を及ぼしたとも言える。

 それでもチームはダルビッシュがマウンドを降りた直後の3回裏に逆転。その後も追加点を加え韓国に圧勝した。

 試合後には「今年初めての試合でしたが、球速としてはそこそこ出ていました。細かいコントロールはまだですけど最初の試合としては良かったと思います」と自己分析したダルビッシュ。最後は次戦登板に向け気持ちを切り替えている様子だった。