巨人・吉川尚輝内野手(28)が23日、ヤクルトとのオープン戦(浦添)に「5番・二塁」でスタメン出場した。

 昨季までは1番や3番に入ることが多かったが、この日は4番打者を務めたウォーカーの直後の打順。阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(43)に起用の意図を聞くと「今までは自分(吉川)がメークチャンスしていたけど、今度は(走者を)還すほうに」とし「得点圏打率があまり良くなかったからね」と説明した。

 昨季の吉川の得点圏打率は2割8分4厘。首脳陣にとっては物足りない成績で、上位で起用されることが多かったこともあって31打点にとどまった。得点力を上げるためにはやはりいかにチャンスを生かすかにかかってくる。原監督も「尚輝に必要なのは勝負強さ」と指摘していた。

 そうした首脳陣の思惑があっての5番起用はズバリと的中した。吉川が5度打席に立ったうち、実に3度が得点圏に走者を置いての場面。3回の第2打席では一死二塁で遊飛に倒れたが、5回無死三塁となった3打席目は前進守備だった二塁手のグラブをはじく中前適時打。さらに、9回一死三塁では右翼へ犠飛を放った。

 当の吉川も課題を自覚しており「(点が)入ったことが一番うれしいですね。最低限はできたと思います」と笑みをこぼし「どこの打順でもランナーが三塁に行ったら還さないといけないですし、そういう打撃ができて良かったです」。天才的な打撃センスと広大な守備範囲を誇るが、まだまだ高みを目指していく。