巨人の沖縄春季キャンプに参加中の阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(43)が19日に、今季からチームに復帰した長野久義外野手(38)へ「代走禁止令」を送った。

 沖縄キャンプの第一クール最終日となったこの日も、阿部ヘッドは精力的に指導。ベテラン・松田へライナー性の強い打球の打ち方を指導する際には自らバットを持って鋭いスイングを連発。衰え知らずの実演指導に松田も驚きを隠せない様子だった。

 練習の合間には、施設内で行われたトークイベントに登壇。現役時代から先輩・後輩の間柄であった長野について話題が及ぶと、トークも徐々に軽快に…。巨人復帰の際には長野本人へ「やるからにはベテラン扱いしたくない」と一言伝えたことを明かし「そのコメントが本人に響いてくれた。『僕はまだ走れるので大丈夫です』と返されました」と当時の舞台裏を語った。

 年齢だけで見れば現在38歳の長野。ただ、そのエネルギッシュなプレーには大きな期待を寄せているからこその阿部ヘッドのメッセージでもある。「(長野の)運動神経が超人的なことを知っていたので、オフにどこで練習してるのかわからないんですけど、キャンプ入ったら走れたりとかするのでね。すごいなと昔から思っていた。そこは(巨人に)戻ってからも変わってなかったので安心しましたね」(阿部ヘッド)。
 
 そんな長野に向けた「指令」は、ズバリ「走れ!」だ。「カープだと若い選手が多いのか分からないですけど、超ベテラン扱いされてたと思うので。安打を打ったら『はい代走~』。『(広島は)そういう扱いしてきたけど、ウチはそういうのないんじゃないの?』て。『走ってよ』て」。

 打って、走れて、守れる――。決してベテラン扱いはせず、若手に負けじとフル回転の活躍が長野には求められそうだ。