第5回WBCで3大会ぶりのV奪回を目指す侍ジャパンは21日、宮崎合宿第2クール初日を迎えた。

 この日は午前中に実戦形式の打撃練習「ライブBP」を行い侍のエース・ダルビッシュ有投手(36=パドレス)が先陣を切って登板した。

 最初に打席に立ったのは昨季、NPBの日本人最多記録を更新するなどセ・リーグ三冠王に輝いたヤクルト・村上宗隆内野手(23)。村上はその4球目、外角高めのストレートにコンタクトし、バックスクリーンに飛び込む一撃。サンマリンに集まったファンから大きな拍手を浴びた。

 これに苦笑いのダルビッシュはこの後、大城、近藤、岡本、牧、そして再び村上と対戦して計24球を投げ、村上の2安打(もう一本は左前打)を含め3安打という内容だった。

 この夢対決を間近で見ていた栗山監督は「実戦を重ねられない中で、きっちり仕上げてきてくれている。曲がり球の感じはいいですね。イメージと違う曲がり方をする。そりゃバッターも戸惑うだろうな。ほんとに良かった。ああいうのがスライダーというか、みんなが言うスライダーと分類が違うのかもしれない」とダルビッシュの仕上がりを満足気に振り返った。

 その上で村上との対決について「いい物語を描いてくれながら、先に進めている感じがする。いい感じで進んでくれるのかな。ファンの皆さんも喜んでくださった」とコメント。

「ちょっと立場を忘れて、単純に楽しませてもらった。ああいうのはいいですね。僕だけじゃなくて、コーチとか選手もワクワクドキドキ、少年のように対決を楽しみにしている。野球っていいなあって、ああいうのがチームの推進力になる」と語り、ここまでのチームの調整具合に手応えを感じていた。