侍ジャパンのダルビッシュ有投手(36)が21日、実戦形式のライブBPに登板。チームの主軸・村上宗隆内野手(23)にバックスクリーンへの特大弾を含めまさかの2安打を許した。

 この日午前11時15分過ぎから始まった実戦形式の登板。ダルビッシュは20球を目途に実戦を想定した投球を試みたが、先頭打者で打席に立った村上にいきなり非凡なパワーを見せつけられた。

ダルビッシュ有からホームランを放つ村上宗隆
ダルビッシュ有からホームランを放つ村上宗隆

 空振り、ボール、見逃しストライクで追い込んだ直後の1ー2からの4球目だった。やや高めに浮いたツーシームを捉えられると打球は大きな放物線を描きながら中堅バックスクリーンを直撃した。

 これには特大弾を許したダルビッシュも苦笑い。「いや、もう打った瞬間行ったかな、と思ったので。でも、こんなところで公開処刑されて(笑い)。むしろちょっと、悲しいです。あれはツーシームをインコースから(中に)入れようとしたんですけど高めにちょっと吹き上がって真ん中高めに行きました。でもあの球、そんな簡単にはメジャーのバッターでも打てない。それを一発で打ったので。ちょっとびっくりしました」

 その後、他選手4人と対戦後に再び村上と再戦した際にも左前打を許すなど、この日は計3打席で2安打を許した。

「あれ(左前打のボール)も外からのスライダ―。結構簡単に通るような球なんですけど(村上は)しっかり待って軽打を逆方向にしてきたので。本人は外からのスライダーがくると思いました、と言っていた。そういうところも頭がいいと思いましたね」(ダルビッシュ) 日米で数々の実績を積んだ豪腕右腕も昨季セ・リーグ三冠王に輝いた日本を代表する主砲のパワーと打撃技術には脱帽するしかなかった。

 もっとも、ダルビッシュのライブBPは悪い面ばかりではなかった。自身の武器であるスライダ―はこの日も鋭い切れ味を見せるなど調整自体は順調そのもの。「スライダ―はずっといいので。スライダ―でも横だったり斜めだったりを混ぜて。右バッターなら頭を動かしたり。打者の反応はいいなと思ったので。その辺りはよかった」(ダルビッシュ)

 この日の外気温は9℃。2日前の18℃から大幅に気温が下がった肌寒い中での登板だった。この外的要因が自身の投球に影響を与えたこともあり、今後は寒さ対策などを含めながら本大会に向けてさらに調子を上げていく。

「一番は寒い日とかをどういう風に過ごすかということだと思うんですけど、自分はある程度(寒さ対策の)経験があるのでちゃんとコンディショニングをやっていきたいと思います」とダルビッシュ。

 豪快な一発を打たれたとはいえ、調整に不安がないことを強調していた。