【前田幸長・直球勝負】監督就任1年目となった昨季、6年ぶりの最下位に低迷した中日・立浪和義監督(53)の悔しさは相当なものだったのだろう。オフには周囲の度肝を抜く大型トレードを敢行。楽天・涌井と阿部、DeNA・砂田と京田の交換トレードにはさすがに私も驚かされた。
それでも立浪監督には新しいチームとなって今季は戦うぞ!という信念を感じる。「広いバンテリンドームでは守り勝つ野球をして、ビジターの狭い球場では打ち勝つ野球をする」と力強く語った。球場の広さによってメンバーを入れ替えたり、違う戦法を取ろうと秘策を練っているようだ。
指揮官が一番ベタ褒めしていたのが、DeNAから現役ドラフトで入団した細川成也外野手(24)。もっかキャンプ中は絶好調のようで「守備もええぞ! 肩もええぞ! 打球も飛ばすし、長打がある」と攻守にわたる猛アピールを頼もしそうに見ている。
昨季まで不動の「4番・一塁」を務めたビシエドは打率2割9分4厘、14本塁打、63打点。新外国人としてアキーノ、アルモンテ、カリステが加入し、今季はレギュラーの座は確約されていないが、立浪監督は「ビシエドは打球がだいぶ飛ぶようになってきたが、ホームランは別にそこまで期待はしていない。ホームランにこだわらなければ、打率3割3分は打つよ」と改めて主軸として期待を寄せている。
さらに指揮官は「アキーノもハングリーさがあっていい。活躍すると思う」と太鼓判を押す。アルモンテも打棒は期待できるが故障がちで、1シーズン通しては厳しい可能性もあり、うまく休ませながらの起用法になると思う。
しかし、一軍には5人の外国人を登録できるが、ベンチ入りは4人までで投手のロドリゲス、R・マルティネスは外せないので野手は2人までとなる。そのため立浪監督は「外国人野手はできれば3人を入れたいが…」と思案している様子だったが、そこをどうするか。
泥にまみれている竜ナインを見て、今季就任2年目にかける立浪監督の信念と覚悟を痛感せずにはいられなかった。
(本紙評論家)













