新日本プロレスのIWGPジュニアヘビー級王者・高橋ヒロム(33)がノアのGHCジュニアヘビー級王者AMAKUSAとの一騎打ちを控え、2013年の英国武者修行時代を回顧した。
15日に行われた武藤敬司引退興行(21日、東京ドーム)の会見に、ヒロムは赤いマスクを手に現れた。「まずはじめに新日本プロレスVSノアではありません。AMAKUSA選手ちょっとだけ昔話を聞いてもらってもいいでしょうか」と切り出し、英国武者修行時代にヒロムがタッグを組んでいたみちのくプロレスの剣舞との思い出を語り始めた。
「武者修行の後半はずっと別行動だった。その時に『日本に帰れ!』だの『新日本プロレスだから優遇されているんだろ』とか言われてたんですよ。その後剣舞選手と合流した時に『高橋さん、一緒に頑張りましょう!』って言ってくれて、本当に救われたんですよ。うれしかった」
ヒロムは13年10月に英4FWのオックスフォード大会で人生初のタイトルマッチに挑んだ。当時の同団体のジュニア王者が剣舞だった。ヒロムは「その時惨敗で人生初のタイトルマッチだったんですけど、今でも覚えています」と悔し気な表情を浮かべ「決して美しくないかもしれないですけど、今話したこと忘れないで、当日の試合を見てください」と呼びかけた。そして最後に「4FWのみんな、みちのくプロレスさん見ていますか? あの時の約束必ず果たしてきますよ。この俺が勝ちます」と決意を語った。
ヒロムの語りについて現在の心境を問われたAMAKUSAは「高橋殿の思いとても伝わりました。でもその質問愚問ではありませんか?」と回答を拒否。その答えに対しヒロムも「AMAKUSA選手の気持ちは伝わりました。その上でその質問愚問じゃないですか?」と報道陣に問い掛けた。
さらに手に持ったマスクについてヒロムは「10年前に剣舞選手からもらったマスクですね。なぜ今日ここにあるのか…。これの意味を知りたいと…」とうつむき「その質問は愚問じゃないですかね?」と返答。続けて「このマスクを見てどう思ったか」という質問にAMAKUSAは黙り込むとヒロムが「その質問が愚問だと言っているんです! 答えるまでもないですよ」とさえぎった。
しかし、AMAKUSAは「高橋ヒロム殿の思いは十分伝わっています。ですが、我に過去などない泡沫のごとく消えてしもうた」と力強く語り「ですが、我にとっての思い人は21日の東京ドームにおります。その方との戦いしか見えていないです」と真っすぐ前を向いた。
フォトセッションで向かい合わせになった両者は感慨深い表情を浮かべ、お辞儀をすると会見場を後にした。












