上々のお披露目となった。ソフトバンクのドラフト2位ルーキー・大津亮介投手(24)が宮崎春季キャンプ(生目の杜運動公園)の4日、フリー打撃に登板。対戦を待ち望んでいた主力打者を相手に堂々と腕を振った。

 端正なマスクがちょっとだけ緩んだ。「コースを狙って7割程度で投げましたが、感触はとてもよかった。少し満足できています」。栗原に対して26球を投げて安打性3本という内容だった。

 変化球はスプリット以外のカットボール、ワンシーム、カーブ、スライダー、チェンジアップを力試し。内角低め膝元に食い込むカットボールで空振りを奪ったり、外に逃げるワンシームで見逃しを奪うなど随所に持ち味を発揮した。「とってもいい収穫になった。自信になりました」。実力者の打席での反応に、確かな手応えをつかんだ様子だ。

 目指すは開幕ローテーション入り。プロの世界が甘くないことは覚悟している。この日も栗原の対応力を目の当たりにして、乗り越えなければならないハードルを実感した。「真っすぐの低めの球を簡単に拾われている。やっぱり投手は低めの真っすぐが大事。そこはもう一つ出力を上げられたらいい」。制球力に自信を持つ右腕だが、強打者ぞろいの一軍で結果を残すために、直球の強さに磨きをかけるつもりだ。

 首脳陣からも及第点以上の評価を受けた。斉藤和巳投手コーチは「(この時期に)思ったよりスピードも出ていたし、もう上々でしょう!」と高評価。今後はシート打撃、紅白戦に登板させる予定で「長いイニングを投げさせた時に、どういう感じになるのか見てみたい。まずはそこから」と競争を煽るあたりに、期待の大きさがうかがえた。

 ガンケル、有原を補強し、藤井の中継ぎからの転向など先発争いの頭数は多い。質の高い競争の中に即戦力ルーキーがどこまで食い込むか、見ものだ。