女子初の偉業達成へー――。日本プロレス界の祖・力道山が眠る東京・大田区の池上本門寺で、3年ぶりとなる「節分追儺式(ついなしき)」が3日に催され、スターダムのワールド王者ジュリア(28)が初参加。元ノアの鉄人・小橋建太(55)からのエールを胸にさらなる高みを目指す。

 まるで20年前を思い出すかのように、小橋は昨年12月29日の両国大会でジュリアが朱里からワールド王座を奪取した試合を振り返った。

「花道から客席に朱里選手を投げるなんて、ジュリア選手はデンジャラスだね。投げる方も覚悟がなかったらできない」とし「今後の彼女は女子初のプロレス大賞ベストバウトを受賞する可能性がある」とまで口にした。

 2003年3月1日ノア・日本武道館大会で行われたGHCヘビー級王座戦で、小橋は王者の三沢光晴に花道から場外へタイガースープレックスで投げ飛ばされた。同年度のベストバウトにも選ばれた、伝説の一戦をほうふつとさせたという。

 過去に同賞を8度獲得した鉄人から、最大級の賛辞を送られたジュリアは「注目してくださっていたことに、すごくビックリしました。自分のスタイルを貫く自信が持てました」と胸を張った。

小橋建太(右)の話を聞くジュリア(左)と、ノア・清宮海斗
小橋建太(右)の話を聞くジュリア(左)と、ノア・清宮海斗

 現役時代の小橋が三沢、川田利明、田上明と繰り広げた四天王プロレスを映像で見たことがある。その時「命を削って戦っている姿を見て、痛みの伝わるプロレスだなって」と感じ「誰でもできるようなことをやっていたら誰にも響かない。だから私もしっかり覚悟を持って、ビックリするような試合をしていきたい」という決意を持った。

 この日はノアのGHCヘビー級王者・清宮海斗、全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・宮原健斗と肩を並べ新たな野望も芽生えた。「もう私は、スターダムを引っ張るとか言ってる場合じゃない。鉄のハートでプロレス業界を引っ張っていく」。

 さらに鉄人に影響されたのか「いろんな特訓がしたい。サウナでダンベルとか」と笑みを浮かべたお騒がせ王者が、男女の垣根を破壊する。