すんなり大台到達となるか。西武・中村剛也内野手(39)が16日に埼玉・所沢市の球団施設で行っている自主トレを公開し「(40歳が)節目だとはあまり思わない。去年あまり試合に出られなかったし、成績(打率1割9分6厘、12本塁打)も良くなかった。やっぱりレギュラーとして試合にしっかり出られるようにしたい」と言い、あと46本に迫っている通算500本塁打にも「難しい数字なので分からないが、どんどん近づけるようなシーズンにしたい」と意欲をのぞかせた。

 ただ、松井稼頭央監督(47)の1年目となる今季に向けて景気のいい言葉は出てこない。森友哉がFAで抜けた攻撃面の課題、クリーンアップ問題については中村も「3番打者と正捕手が一気にいなくなった。誰か一人で何とかなるという話でもないし、みんなでやっていきたい」と受け止めている。

 昨年41本塁打、90打点で打撃2冠の4番・山川穂高内野手(31)の前後を打つ3番、5番候補はマーク・ペイトン外野手(31=前ホワイトソックス)、デビッド・マキノン内野手(28=前アスレチックス)の新外国人頼み。これがハマらなければ、外崎や呉念庭の経験者でやりくりをしていくしかないのが現実だ。

 理想はここに8年目の中堅、愛斗や川越が結果を出して外野手問題と合わせてチームの課題を解決してくれることだが、それがうまくいかない場合、やはり頼れるのは経験、実績のある中村、栗山のレジェンドコンビとなってしまう。

 チーム内ではここ数年「中村と栗山の出番を奪うくらいの勢いで若い力が伸びてきてほしい」と世代交代が渇望されているが、その理想論に現実が追いついてこない。球史に残る大打者・中村にいつまでも過大な期待がかかる現状は、明確に西武の危機的側面を映し出している。