V奪回に燃えるソフトバンクの大補強が注目を集めている。FAで近藤、嶺井を獲得。ロッテで活躍したオスナや、レンジャーズ傘下FAの有原も補強した。新外国人・アストゥディーヨらも加わり重厚な戦力となった。
12日のオーナー報告で藤本監督は「フロントの皆さんに最高の補強をしていただいたので、王会長が言われていたように、10ゲーム離して優勝するという強い意識を持って戦っていきたい」と決意を口にした。
昨季は惜しくも優勝を逃したものの、言うまでもなくV大本命だろう。鷹OBで本紙評論家の加藤伸一氏の見立てはどうか。「何としてでも優勝してくださいというフロントの誠意、熱意が伝わる補強です。もちろん優勝候補筆頭ですよ」とうなずいた。
ただ、決して「大独走」「優勝確定」とは言い切れないという。「過去の巨人やオリックスだったり、大補強してうまくいかなかったこともある。戦力があるからイコール優勝ではなく、戦力をどう活用するかですからね」。直近でも微差で優勝を逃したオリックスが30億円規模の補強を敢行しながら、新戦力が機能せずに逆噴射して5位に沈んだことがあった。
「他球団からすれば、ぜい沢な悩みと思われがちですが、巨大戦力をどう運用するかは簡単ではないですからね。逆に少し足りないくらいのほうが、いる選手を思い切って使うしかない分、起用自体は簡単とも言えます。特に野手は9人、誰をどう使っていくか。我慢も見切りも必要になります。昨季出てきた若手を含めて、状態のいい選手をどう使っていくか、悩まなくてはいけないところがありますからね」と戦力運用の難しさについて言及した。
藤本監督は微差に泣きV逸した昨季について「自分の中で甘いところがあった。(二、三軍と異なり)一軍は次の試合のことも考えていかないといけない。その辺でちょっと選手寄りになっていたところがあった」と反省。新シーズンでは「厳しさ」を前面に出して戦うことを掲げている。
最後に加藤氏は「育成も託された昨季から、今季は勝利最優先となる難しさもあるかとは思いますが、もちろん戦力が機能すれば〝死角なし〟となることは間違いありません。首脳陣のプレッシャーはあるでしょうが、頑張ってほしいです」とエールを送った。












