偉大な兄と同じステージへ――。卓球女子の張本美和(14=木下アカデミー)がインタビューに応じ、今後の目標を熱弁した。昨年は国際大会にも本格的に参戦。強豪選手との試合を通して成長と課題を実感した。そんな次世代のエース候補が、日本男子をけん引する東京五輪団体銅メダルの兄・智和(19=IMG)や、2024年パリ五輪への思いなどを語り尽くした。

 ――昨年はどのような1年だったか

 張本美(以下美和) 1月の全日本(選手権)からたくさんの試合に出場して、全日本ジュニアは準優勝だったんですけど、一昨年の世界ユースで得たものや自信が結果にも表れたと思います。国際大会やトップ選手との対戦を経験できて楽しかった1年です。

 ――トップレベルの試合で手応えを感じた

 美和 技術の部分でも強くなったなと感じるんですけど、一番はメンタル面が強くなったと感じています。競った場面、ここは(ポイントを)取りたいという場面は気持ちで負けてしまうとどんなに技術がよくても勝てないので、そこの部分は強気のプレー、我慢のプレーもできるようになってきて精神的に強くなれたと思います。

 ――11月の全農カップ・トップ32で伊藤美誠(スターツ)に勝利した

 美和 第1回パリ五輪選考会(ライオンカップ)では負けてしまったんですけど、次にやるときは勝ちにいく意識を持ちながら試合では勝ちにこだわらず自分のプレーをしようと思っていました。結果的に勝利することができ、前回の反省を生かせてよかったです。

 ――今後の課題は

 美和 自分の個性やパターンが確実にあるわけではないんですけど、自分らしいプレーができるかどうか。経験値がない中でも1人で戦えるかどうかが課題ですね。

 ――日本男子のエースとして活躍する兄の智和はどのような存在か

 美和 頻繁に会うことはないんですけど連絡は取ったりします。卓球の話はそんなにせず、普段の生活の話だったり、試合が終わった後は「お疲れ」という感じ。選手としては憧れる部分が多いですね。

 ――憧れる部分とは

 美和 自分は技術ではできることがあっても、気持ちではまだまだ足りないところがあるのかなと。どんな選手にも向かっていける点は見習いたいと思います。

 ――刺激を受けることも多い

 美和 今まで画面越しで見てきたので私もそういう(五輪や世界選手権などの)舞台に立ちたいですし、同じ大会に出たいので一日でも早く近づきたいです。

 ――今年の目標は

 美和 全日本ジュニアで優勝することを目標にしています。昨年は準優勝だったので今年こそという気持ちが強いです。一般ではこれまで目立った成績を残したことがないので、メダル以上が目標。自分のプレーができるように練習を積み重ねていきたいです。

 ――パリ五輪は

 美和 出たいし、もっと頑張らなきゃと思っています。今は選考基準のポイントランキングで下位なんですけど、上位2人を目指して一つひとつの大会を大切にしていきたいです。

☆はりもと・みわ 2008年6月16日生まれ。宮城・仙台市出身。卓球一家に生まれ、2歳から本格的に卓球を始める。15年全日本選手権バンビの部シングルス優勝。18年同カブの部シングルス優勝。21年は全国中学校卓球大会シングルス、全日本選手権カデットの部U13シングルスを制し、世界ユース選手権でシングルス、ダブルス、混合ダブルス、団体の4冠を達成した。Tリーグ・神奈川に所属。164・5センチ。