女子プロレス「スターダム」のワンダー王者・上谷沙弥(26)が、白川未奈との〝因縁払拭〟に動く。

 年内最終興行(29日、東京・両国国技館)でディアナの梅咲遥(21)とV12戦で対戦。低空ドロップキック、足4の字固めと脚攻めで機動力を奪いにきた挑戦者に苦戦を強いられた。

 上谷もリバースフランケンシュタイナー、ニールキックで反撃するが、ファイヤーバードスプラッシュが自爆し、丸め込まれる場面も。それでも3カウントは許さず、カウンターのフランケンシュタイナーで勝利を収めた。

 ちょうど1年前の両国大会で中野たむを破り、王座を戴冠。林下詩美、スターライト・キッド、KAIRIら実力者を次々と退けてきた。同じ1年前にベルトを戴冠したワールド王者の朱里がジュリアに敗れて王座から陥落する中、王者での越年を決めた上谷は「山あり谷ありの、まるで人生のような防衛ロードを歩んできた。まだまだ皆さん、目を離さないでください」と胸を張った。

 だが、唯一心残りの試合がある。11月3日広島大会の白川未奈とのV10戦だ。上谷が放ったフェニックススプラッシュがアゴに命中し、白川は顎部打撲および口腔部を負傷した。

 負傷欠場に追い込んだという負い目から、眠れぬ日々を送ったこともある。だからこそ、完全復活した白川ともう一度、ベルトをかけて戦う必要があった。

 この日の両国大会で復帰した白川を呼び出した上谷は「あなたとリマッチがしたい。あなたが万全な時にやりたい。その時まで、私も羽を大きく広げられるようにしてるから、待っていてほしい。絶対に約束を守るから」と呼びかけた。

 それまでにやるべきことがある。渡辺桃が持つ最多防衛記録に並ぶV13戦の相手には、フューチャー王者の壮麗亜美を指名。「誰に何を言われようと、私がスターダムだ!」と絶叫した白の王者が、2023年も羽ばたき続ける。