米スポーツサイトのアスレチックはレッドソックスが吉田正尚外野手(29)と5年契約を結んだ舞台裏を長年に渡って調査を続けた球団スカウトらの足跡を振り返って紹介した。
レッドソックスはこの4年間の大半、コロナ禍による渡航制限があったため、吉田の視察も遠隔で行ってきたが、9月にスカウト開発部門のガス・クアトロバウム氏と分析担当のダン・メイヤー氏が来日。直接見る機会を得たという。日本国内でのスカウトを担当する松本健人氏、環太平洋コーディネーターのブレット・ワード氏も合流した。
レッドソックスはこの時点で既に、吉田のスイングとアプローチが米国の野球に適応できると確信していたが、仙台で生の姿を目の当たりにすると、その考えがさらに深まったという。
「打撃練習から見始めて、試合を見て、もう予想以上だった。彼は小柄で、アプローチは前から気に入っていたが、ただ、あのようなパワーは期待していなかった」とクアトルバウム氏は語っている。
6年連続で出塁率4割以上をマークし、4年連続で三振よりも四球が多い吉田は、メジャーでも高い出塁率を誇り、三振もほとんどしないと高い評価を受けていたが、この視察で評価が上方修正されたのだ。
一方、レッドソックスは吉田の守備指標に関して十分な情報を持っていなかった。だが、楽天生命パークの左翼後方にある観覧車からスマホで撮影した吉田の動画で投球前の動きやルーティン、ジャンプ、一歩目の効率といった外野守備の映像を分析した結果、守備面における伸びしろを予測出来たそうだ。
同サイトは「何年にも渡るスカウティング、ビデオ解析、データ分析などから、レッドソックスは吉田が投資に値する選手であると確信し、彼を逃すまいとした」と指摘。本人も驚いたという5年9000万ドル(約120億円)という大型契約に至ったのは必然だった。












