今年で49回目を迎えた東京スポーツ新聞社制定「2022年度プロレス大賞」選考委員会が15日にオンラインで行われ、最優秀選手賞(MVP)は新日本プロレスのオカダ・カズチカ(35)が3年ぶり5度目の受賞を果たした。旗揚げ50周年イヤーの主役として団体をけん引したオカダは、10月1日に死去し、プロレス大賞栄誉賞受賞が決まったアントニオ猪木さん(享年79)が眠る予定の猪木家の墓を訪れMVP獲得を報告した。なお新型コロナウイルス対策のため、昨年度に続き授賞式は行わない。
MVPにノミネートされたのはオカダ、ジェイ・ホワイト、武藤敬司の3人。オカダは最初の投票で17票中15票と支持を集めて受賞を決めた。
旗揚げ50周年を迎えた新日本の主役として圧倒的な存在感を放った。1月4日の東京ドーム大会で前年度MVPの鷹木信悟を破りIWGP世界ヘビー級王座を初戴冠。4度の防衛に成功した。6月12日大阪城大会でジェイに敗れ陥落したものの、真夏の祭典「G1クライマックス」で史上4人目の連覇を達成し完全復活した。
その一方で、10月に死去した猪木さんに対して何度もリング上から来場を呼びかけるメッセージを送り続けるなど、あらゆる場面で団体の歴史を背負う覚悟をのぞかせた。選考委員会では年間を通じた活躍を評価されたことに加えて「アントニオ猪木亡き後のプロレス界をけん引する姿勢も、今現在の日本マット界のトップにふさわしい」と、新たな象徴になる期待の声も上がった。
また、8月18日の日本武道館大会で行われたウィル・オスプレイとのG1決勝戦がベストバウトに選ばれ、天龍源一郎と並び歴代最多となる9回目の同賞を受賞した。
最高の形で50周年を締めくくったオカダはこの日、受賞の報を受けると神奈川・横浜市鶴見区の総持寺にある猪木家の墓参りに訪れた。
「この50周年という節目の年に、これだけしっかり活躍できましたよと。新日本の戦いを(会場で)見てもらうことはかなわなかったですけど、ベストバウトも取れましたし。新日本プロレスが一番ということを、僕としても結果を出して証明できたんじゃないかと思ったので、報告させていただきました」
墓前で手を合わせながら「来年もしっかりやります」と誓ったという。5度のMVP受賞は、猪木さんの6回に次ぐ歴代単独2位記録。「だからといってあと2回取ったから〝猪木さん超え〟というわけにはもちろんいかないと思いますし。それ以上のものを、たとえ(来年以降)MVPを取ることができなかったとしても、違う形で猪木さんを追いかけていかないといけないと思いますから」
メモリアルイヤーの集大成にして、猪木さんの追悼大会として行われる来年1月4日東京ドーム大会ではIWGP世界王者のジェイに挑戦する。
「50周年の終わりだからといって、新日本プロレスを盛り上げるのが終わりじゃないですし。まだまだいきますよって感じですかね。本当に、まだまだ天国の猪木さんに届けて、新日本プロレスにハマってもらおうかなって」と笑顔で総持寺を後にしたオカダ。降りやまないカネの雨は、偉大なる先人たちが築いてきた歴史を塗り替えていく。















