この背番号で原監督を男にする――。巨人の3年ぶりのリーグ優勝、11年ぶりの日本一に向け、リーグワーストのチーム打率2割4分2厘からの立て直しを託されたのが「デーブ」こと大久保博元打撃チーフコーチ(55)。次々と「デーブ流改革」を打ち出している同コーチが新背番号「88」への思いを明かした。

 巨人は15日までに来季のコーチ、選手の背番号を発表。育成契約となった選手ら大量42人の番号が追加・変更となり、大久保コーチは「88」に決まった。

 就任以来「アーリーワークの導入」「ケース打撃の徹底」「1日2000スイングのノルマ」を定着させ、改革の旗手となった同コーチ。背番号はこれまで選手では西武「45」、巨人「22」、コーチ・監督では西武「96」、楽天「95」を背負ってきた。

「空いている番号から球団にお願いした。原監督と言えば8番だから8は絶対どこかに入れたかった」と大久保コーチは自身初の「88」への思いを吐露した。

「88」は現在「83」の原監督が2006~15年の「第2次政権」で背負った番号でもある。茨城・水戸商時代から原モデルのスパイクを着用していた筋金入りの原ファンにとって最高の番号だった。

「日本一になって原監督と銀座でパレード」とコーチとしての目標を掲げる。1994年に巨人ナインとして体験した晴れ舞台をもう一度、指揮官に味わってもらいたい。監督ゆかりの番号を背負うことでその思いはより一層、強まっているという。

 加えて大久保コーチ個人にとっても大きな意味を持つ。「自分はナンバーを結構、気にしていて。3、5、8が自分にとってのエンジェルナンバー」と顔を上げる。「88」はその最初の2つを足したゲンのいい数字だという。

 過去の番号にもそれぞれ意図が込められていた。「(西武コーチ時代の)96は渡辺(久信)監督(当時=現西武GM)が99にするというので『オレは死んでもいいから監督を男にしたい』って頼んで番号を見つけてもらった。そうしたらオレ、本当に死んじゃった(=10年途中に解雇)からそれはやめようと(笑い)。今回は自分も生きていく」(大久保コーチ)

 また13年からの楽天での「95」は後輩への思いから。「西武で犬伏がつけていた数字。野球学校(デーブアカデミー)の生徒の気持ちを背負っていこうと95をつけた」と当時、自身の野球学校講師を務めていた犬伏稔昌氏にちなんだものだったという。

 何はともあれ最高の番号をゲットした大久保コーチ。背番号「88」がチーム打撃力をアップさせ、指揮官をVパレードへと導けるか注目だ。