新監督に岡田彰布監督(64)を迎えた阪神で、球団関係者も注目しているのが、本拠地・甲子園を中心とした来季の主催試合の観客動員数だ。
矢野前監督ラストイヤーとなった今季は12球団トップとなる261万8626人を記録。昨季までの2シーズンは、コロナ禍の感染対策により、入場者自体に人数制限がかけられていたが、今季公式戦からは3年ぶりに全面解除に。そんななか、チームは開幕9連敗など春先に大失速したにもかかわらず、客足は遠のくことなく大盛況。4月から観客動員数はナンバーワンの地位を確保し、週末は多くの試合で4万人超えの「満員御礼」となるなど動員に苦しむ球団もあったなか、根強い人気球団ぶりを示した。
この要因には「熱心かつ、常に献身的だった」と矢野監督のファンサービスへの姿勢を挙げる営業関係者もおり「岡田新体制後に今季の動員がどういう推移をたどるか」を注視しているという。
特に前監督は「これまであまりファン層としては厚くなかった10代、20代の若い女性層や小学生など、新たなファン層の新規開拓に貢献してくれた。これはファンクラブ等の新規入会数の年齢層にもはっきり出ています」(球団関係者)。コロナ禍前で就任初年度2019年には309万1335人、1試合平均4万2000人台など、成績的には〝頂〟に達せずに終わったが、営業面で球団からトップクラスの評価を受けている。
もちろん「動員力」では新監督も負けてはいない。前政権時の5年間では、Vを達成した04年の352万3000人を筆頭に08年を除き、すべての年で観客動員動員数は300万人を超えている。「岡田監督のファン層はやはり野球に詳しく試合そのものや、何よりも阪神が勝つことを求めている昔からのファン層が厚いんじゃないかと思いますね」と分析。一方で当時、球場に足を運んだ層が15年の時を経ており、ひと世代分、年月が経過していることから一抹の不安もあるという。
とはいえ何よりも重視しているのは、18年も遠ざかっている「アレ(優勝)」であることに間違いなく、球団としても「アレして、大盛況」が最高のシナリオであることに変わりはない。来季は勝ちに飢えたファンが最大支持層となり、岡田阪神を熱烈サポートすることになりそうだ。











