第99回東京箱根間往復大学駅伝競争(箱根駅伝)で総合優勝を目指す2強の指揮官が熱い〝舌戦〟を繰り広げた。

 10日に行われた有力校による監督トークバトルで青学大の原晋監督(55)は、完全優勝(往路、復路、総合V)を目標に掲げ「ぶっちぎりの優勝は難しいと思っている。駒沢大学さんは非常に強い戦力を誇っている。でも(総合優勝した)前回大会と比較して決して劣ることなく順調に来ているので、強気にさせていただいた」と意気込みを示した。

 一方、学生駅伝3冠を狙う駒大の大八木弘明監督(64)も完全優勝を視野に入れている。「全部取りにいかないと選手には申し訳ない。選手たちは3冠を狙っているので、そういう気持ちで言わないと」と話しつつ「前回大会と比べたら選手層は厚いし、やっぱり質の高さもしっかりしている。そういう中で自信は選手たちが持っていると思うので、生かしていきたい。まあ、指導者が強気にいかないとダメでしょう」と確かな自信をのぞかせた。

 その後は両指揮官によるトーク合戦が勃発。原監督が「大八木さんの顔ツヤが非常にいい。大監督さんですから負けないようについていきたい。やっぱり大八木さんがおっしゃるように指揮官が強気にいかないと、学生はついてこない。大八木さんはよく(予想では)3位にしていることが多いが、今回は相当自信があるんだなとビビっています」と語ると、大八木監督は「まあ(ビビっているというのは)ジョークでしょうね」と冷静に応戦。事態は平行線をたどっていくかに思われたが、やはり原監督が一枚上手だった。

 原監督が大八木監督の代名詞「男だろ!」を引き合いに出し「前半に同じような位置で走っていたら、大八木さんの『男だろ!』の声がうちの学生にも響いて、双方にとっていいのでは」とジャブを仕掛けると、大八木監督は「今回はちょっとトーンを下げようかな。静かに活を入れようかな」と苦笑い。駒大の1つの武器を弱体化させることに成功した。

 ただ、もちろん本番でどうなるかはわからない。トークでは原監督が優勢だったものの、箱根路を制するのは果たしてどちらか――。