静岡県裾野市の私立「さくら保育園」で園児を虐待したとして、保育士3人が暴行容疑で逮捕された事件は日本中に衝撃を与えた。保育士の服部理江容疑者(39)は「新型コロナウイルスの影響で業務が増え、突発的にやった」と供述しているという。保育園でいったい何が起きているのか? 元保育士が業界の現状を明かした。

 服部容疑者は今年6月、1歳児の園児の頭を殴ったとして暴行容疑で逮捕、起訴された。同じく元保育士の三浦沙知容疑者(30)、小松香織容疑者(38)も1歳児の園児の顔を押したり、足を持って宙づりにしたとして、暴行容疑で逮捕、起訴されている。

 まだまだ言葉も未熟な1歳児に対して行われた虐待行為に、私立保育園で勤務経験のある元保育士は「私がいた園でも、先生が気に入らない子供を陰でつねったり叩いたりしてイジメていたのはありました。行事の多い園では、デキのいい子が『すごいね』となる一方で、できない子は置いていかれるようなこともある。でも、親に言うこともできない子供に行った今回の内容は信じられない」と憤る。

 保育士の仕事は大変だ。「クラス間で『ウチのクラスの方ができがいい』みたいな感じでライバル視する先生もいます。中にはクレーマーのような親もいるし、ストレスはたまりまくります。それでいて給料は安い。だから、私は辞めました」

 とはいえ、容疑者らが行った行為が正当化されるものではない。元保育士は、容疑者らが子供に矛先を向ける前に退職すべきだったと主張する。

「正直、人間ですから苦手な子供もいますよ。でも、離れたところで見守るとかほかの方法はいくらでもあります。保育士って大事な子供を預かってるんです。イラついたからって子供に当たる人間は最低ですし、ただのヤバい人。向いてないし、心が病んでるなら辞めた方がいい」と糾弾した。