西武の絶対的セットアッパー・平良海馬投手(23)が、2日の契約更改交渉で球団提示の来季年俸1億7000万円を保留。「金額はOK。2019年のオフから先発をやりたいと言っていて、(チーム事情で)やらせられないと3年間が過ぎた。さすがに4年目は中継ぎはやれない」と訴え続けてきた先発挑戦を求めての決裂となった。
この4年間で203試合(194回2/3)に登板して防御率1・66、230奪三振をマークする160キロ右腕の訴えに、渡辺久信GM(57)も「彼はスペシャルなんで、簡単に(配置転換とは)いかない」ことを強調しながらこう続けた。「チームとしては後ろにいてほしいけど、本人がかたくな。彼は彼なりに自分のキャリアとかを考えた中で転向はしたいというんだけど、やはりチームで戦っている以上、現場の考えもある。だからこそ、妥協案として再来年から、それまでに後ろ(ブルペン)を整えるという選択はあったんだけど、本人が…。実際どうなるか分からない」
過去2020年2月27日の練習試合(ソフトバンク戦)で一度、平良の意向をくんで先発登板させた試合では、3回83球を投げ6安打6四球5失点で先発テスト失格。辻前監督に「(先発は)終わり。(起用は)後ろ」とダメ出しをされて、これで本人も納得したかに思われていた。
しかし、結果的に先発への思いはしぼむどころか強くなっていた。
その後、21年7月にはMLBの敏腕代理人スコット・ボラス氏率いる「ボラス・コーポレーション」と契約。将来的なメジャー移籍も見据えた動きも着々と進めてきた。
しかし、メジャー関係者は今回の動きに「彼の特徴はあの体形(身長173センチ、94キロ)から繰り出される98~99マイル(150キロ台後半)のストレート。上背がない分、角度がなく地面と平行に進んでくる〝B軌道〟とクイック投法が武器になってくる。しかし、それは1試合に1度当たるか当たらないかのリリーフ投手だからこそ有効であり、2巡、3巡する先発を目指すというのは自らの武器を消してしまうのでは」と首をかしげる。
MLBでも一流のクローザーになり得る160キロ右腕の先発強行志願の真意を測りかねているようだ。












