DDTのシングルリーグ戦「D王 GRAND PRIX 2022」優勝決定戦(4日、東京・後楽園ホール)に臨む上野勇希(27)が、大一番に向けて〝バカサバイバー〟こと青木真也(39)からサウナで珍アドバイスを授かった。

 DDTの若きハイフライヤーが〝大鵬3世〟納谷幸男(28)との決戦を前に助言を求めたのは、ファイトスタイルが真逆とも言える青木だった。その理由を「青木さんみたいな考え方をしたいというのがもともとあって。大枠は見えるんですけど、ピントが合わない感覚が常にあるんですよ。それを少しでも見えれば納谷戦にも生かせると思って」と明かす。そこで、無類のサウナ好きで知られる青木に東京・上野の有名サウナ店でアドバイスを求めることになった。

 2人はサウナ、水風呂、外気浴と黄金コースを回りながら談笑。声をしゃがれさせた青木から「とにかくシンプルに納谷を叩き潰すことを考えた方がいい」と助言された上野は、「プロレスラーとして『相手を叩き潰す』というのは前提なんですよ。でも、前提すぎて今回『いろんなものを見せたい』とか『納谷をどう引き出すか』とか『D王GP決勝にふさわしいものを見せたい』とか『優勝したい』とか『DDTを背負いたい』とか、いろんなことを考えすぎていました」と反省する。

 その上で「そうではなく、シンプルに真ん中に『叩き潰す』を置くことが大事だと気づきました。お互いに潰し合って10割と10割で20割になればいいんだと思いました。発見というか、気づきを得た感覚です」と目を輝かせた。

 すると青木から「そのためにも飛んじゃダメなんだよ。この試合に限って、トップロープでアピールして飛ぶっていうのはいらないと思う。ひたすらぶん殴れ!」と、ハイフライヤーにまさかの指示が…。

 上野は困惑しつつも「言いたいことは分かりますよ。だからって、飛ばないことはないですよ。でも、逆にこれで飛ばないとか、逆にアホみたいに飛ぶとかがあり得ない。それを踏まえて自分はどうするか」と青木の〝謎かけ〟に向き合おうとした。

 それにもかかわらずバカサバイバーから「納谷は〝令和のモンターニャ・シウバ〟なんだ!」とたたみかけられ、さすがの上野も「分かりました。でも、名前も初めて聞きましたから…。ちょっと分からないですけど…」と混乱してしまった。

 アドバイスを求めてきた若者を存分に惑わせた青木は満足げに店舗から自転車で走り去る。その姿を見送る上野の背中には、少しの混乱と大いなる闘志がみなぎっていた。