マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(49)が27日、都立・新宿高で選手指導を行った。今回は26日から訪問しており、2日間にわたる指導を行った。

 初日の練習で「肩を強くするためにはどうしたらいいですか?」と質問した1年生の綿貫拓己君に対しイチロー氏は「(球を)たたける距離があると思うので、それを越えない距離でキャッチボールをする。それができるようになれば距離を伸ばしていく。塁間でも20メートルでもいい。その距離で体で覚えさせて、それを繰り返す」と語り直接、キャッチボール相手を務めた。

 綿貫君と15メートル間隔のキャッチボールをしながら同氏は「僕の(ゆったりとした)動きと実際に来る球(の伸び)のイメージって違わない? こういうのって結構、大変だと思う。歩き方を直すのが難しいことと同じ。全然、力が入っていない。でも、ここ(手首)だけ走らせている。体は振らないで。バッティングと同じで、頭はなるべく動かない。この距離なら、腕は全く疲れない。肩甲骨を使うって、難しいんだけど。肩甲骨を意識できるようなら絶対にしてほしい」と語り実践指導を繰り返した。

 その綿貫君と2日目にもキャッチボールをしたイチロー氏は「めちゃくちゃ、よくなっている。回転まで変わってきている。自分でも全然、違う感じ?」とその変化にびっくり。「楽です」と語る綿貫君に「ナイスボール。ちゃんと体重移動もできているし、そうやって乗っていけるのはいい」と語り掛け、最後に「OK! ナイスボール」と親指を立てていた。

 2日間の練習を終えた綿貫君は「昨日は本当に、自分が結構、言われて、直すのに時間がかかるよと言われて正直、悔しくて、だからこそ、家でどうすればいいか考えた時に、やっぱり力を入れないという。ただ、それだけだなと思って今日、やったら結果的に良くなって。それでイチローさんとまたキャッチボールができて、1日で成長したね、と言われたのが、やっぱり、考えて行動できたのは本当にうれしいなと思いました」と声を弾ませていた。